Fate/Grand Order

バーヴァンシー

ばーゔぁんしー

悪逆を演じる、女王モルガンの“娘”たる妖精騎士

甲高いヒールを鳴らして牙を剥く、気まぐれな妖精騎士。その笑みの裏には、ただ優しくありたかった一匹の妖精が息をひそめている。

バーヴァンシーのフィギュア
バーヴァンシーのカバー画像

概要

バーヴァン・シーは、TYPE-MOON制作の『Fate/Grand Order』第2部第6章「妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ」に登場するアーチャークラスのサーヴァント。真名はスコットランド高地に伝わる吸血妖精に由来する。異聞帯ブリテンの女王モルガンに見出され、円卓の騎士トリスタンの名を与えられた三騎の妖精騎士の一人であり、女王の「娘」にして後継者を名乗る。

バーヴァンシーのリラックスカット

性格

表向きは「退屈」を何より嫌い、弱い者を甚振ることを至上の悦びとする、気まぐれで残虐な妖精。口が悪く高圧的で、善行やきれい事を目にすると罵倒せずにはいられない。その振る舞いから「妖精殺し」「血の踵のトリスタン」とも呼ばれる。

しかし、その悪逆さは彼女の生来の性質ではない。もともとは真面目で素直、誰にでも感謝を忘れない善良な妖精であり、他人を本気で憎むことも欺くこともできず、何かを壊してしまうと罪悪感で泣いてしまう純粋さを、心の底に残している。

バーヴァンシーのシリアスカット

能力

アーチャーのクラスに列するが、その本領は妖精としての権能にある。宝具は痛幻の哭奏(フェッチ・フェイルノート)。相手の髪や爪といった肉体の一部から分身を作り出し、その分身を殺すことで本人を呪殺する、妖精版の丑の刻参りともいうべき呪いの技である。

固有スキルには、猫の妖精の名を冠して足音を消し体を軽くする「グレイマルキン」、吸血種としての力を示す「妖精吸血」、そしてモルガンの娘として支配の王権を宿す「祝福された後継」を備える。

活躍

異聞帯ブリテンでは、ニューダーリントンの領主にして「国立殺戮劇場」の支配人を務め、妖精円卓に列する実力者として知られる。汎人類史から訪れたベリル・ガットに人間の文明の話を吹き込まれてからは、とりわけ人間の履くヒールの靴に強い執着を抱くようになった。

物語では、モルガンに叩き込まれた悪逆な流儀そのままに、主人公一行の行く手を阻む妨害者として立ちはだかる。

エピソード

キャラクターデザインは望月けいが担当し、人物設定は原作者の奈須きのこが手掛けた。真名の由来となったバーヴァンシーは、スコットランド高地地方の伝承に語られる女性の妖精で、緑のドレスをまとい鹿の蹄に似た踵を持ち、孤独な男を誘惑しては血を吸って殺すとされる。死を予告する妖精バン・シーとは別の存在で、日光と鉄を弱点とする。

このアーチャーの霊基とは別に、後にはプリテンダークラスの水着姿としても実装されている。

ネタバレ

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悪辣な仮面の下に隠されていたのは、村で使い潰され、幾度も死と再生を繰り返してきた哀れな妖精の素顔だった。それを憐れんだモルガンが「娘」として引き取り、悪逆に生きる術を授けることで、彼女を生き延びさせていたのである。加護が解ければ生ける屍へと戻ってしまう、憔悴しきった第三再臨の姿こそが、彼女の偽らざる本来の姿とされる。

物語の終盤、黒魔術の反動で手足を腐らせた彼女は、ベリルに用済みと切り捨てられて軟禁される。やがて大穴へ投げ捨てられ、母たるモルガンが惨殺される様を目の当たりにして心を砕かれた末、妖精國に振り撒かれていた呪いの正体である大厄災ケルヌンノスの生贄とされ、これと融合して災厄そのものへと覚醒する。