概要
クラウド・ストライフは『ファイナルファンタジーVII』の主人公。ニブルヘイム出身で、神羅カンパニーの精鋭部隊「ソルジャー」の元1stクラスを自称し、大剣バスターソードを背負う傭兵として登場する。反神羅組織アバランチに雇われたことをきっかけに、幼馴染のティファ・ロックハートや新たに出会ったエアリス・ゲインズブールらと行動を共にし、伝説のソルジャーセフィロスを追う長い旅に身を投じていく。
性格
序盤のクラウドは「興味ないね」を口癖に、他人と距離を置く冷めた青年として振る舞う。仕事に見合わない依頼には金銭的な見返りを求めるなど、どこか計算高い一面も見せる。
しかしその素振りの裏では、エアリスの護衛をデート一回で引き受けてしまうなど、根は責任感が強く仲間思いな性格が随所に顔をのぞかせる。もともとは人付き合いが苦手で引っ込み思案な性分であり、クールな元ソルジャーという振る舞いは、彼が周囲に見せようとしていた鎧のようなものにすぎない。旅を重ねるにつれ、仲間たちとの間に少しずつ素の自分をのぞかせるようになる。
能力
神羅の人体実験によって、一般兵の域を超えた身体能力と、魔晄(マコウ)の力を宿す青い瞳を得ている。主武器は大剣バスターソードで、力とリーチを兼ね備えた剣士として戦う。
気を練り込んで繰り出す必殺技(リミット技)を多く操り、ブレイバーやクライムハザード、メテオレイン、最終奥義超究武神覇斬など、連続斬撃を主体とした大技を持つ。バイクや潜水艦、飛空艇の操縦、チョコボ騎乗までこなす器用さがある一方、乗り物酔いしやすく料理は苦手という、いかにも人間くさい弱点も抱えている。
活躍
物語は、神羅の魔晄炉爆破作戦への参加から動き出す。作戦を終えたクラウドはスラム街の教会で出会ったエアリスの護衛を引き受け、彼女を花摘みの妨害から守りながら行動を共にするようになった。
セフィロスの足跡を追う中で、ウォールマーケットに潜入するため仲間と女装して隠れ家に乗り込むなど、緊張と紙一重の珍騒動も経験する。旅を続けるうちに、クラウド自身が語る自分の過去と、周囲の記憶との間に少しずつ食い違いが浮かび上がっていく。
エピソード
セフィロスの潜伏先を探るウォールマーケット編では、ティファ・エアリスと共に女装して隠れ家への潜入を図る展開が原作屈指の名場面として知られる。「ここに女装に必要な何かがある。俺にはわかるんだ」という台詞とともに、途中から本人が意外なほど乗り気になっていく様子が印象的に描かれる。
キャラクターデザインは野村哲也が担当した。当初は黒髪オールバックの案だったが、主人公らしい印象を強めるため、ディレクターの北瀬佳範の判断で現在の金髪の逆立った髪型に変更された経緯がある。名前の「クラウド」は英語で雲を、「ストライフ」は闘争を意味するとされる。
ネタバレ
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クラウドは実のところソルジャー・クラス1stではなく、神羅の一般歩兵にすぎなかった。真のソルジャー1stは親友ザックス・フェアであり、ニブルヘイム事件の後、二人は科学者宝条によって5年にわたる人体実験(セフィロスの細胞を用いたコピー製造実験)の対象にされる。実験への適性がなかったクラウドは精神が崩壊し、廃人同然の状態に陥った。
5年後、ザックスに連れられて実験施設を脱出するが、その道中でザックスは神羅兵に射殺されてしまう。ジェノバ細胞がもつ「親しい者の記憶を写し取る」性質により、廃人状態だったクラウドは、ザックスの言動や記憶、そしてティファが思い描く理想のクラウド像、自身の願望までも無意識に混ぜ合わせ、「クールな元ソルジャー1st」という虚像の人格を作り上げ、それを本当の自分だと信じ込んでいた。
旅の中盤、この矛盾がセフィロスによって暴かれクラウドは精神崩壊するが、ライフストリームの中でティファに導かれ、ありのままの自分を受け入れて再生する。また、同行していたエアリスは物語の中盤でセフィロスに命を奪われ、クラウドはこれを守れなかった悔いとして長く抱え続けることになる。