概要
クー・フーリンは、『Fate/stay night』に登場するサーヴァントで、クラスはランサー。ケルト・アルスター神話最大の英雄で、真名はクー・フーリン。第五次聖杯戦争では言峰綺礼のマスターに召喚され、卓越した敏捷性と槍術で戦場を駆ける。
性格
粗野で奔放ながら面倒見の良い兄貴肌の人物で、根は正直で忠義に厚い。「敵でも好きなヤツぁ好きでいい」と語るように、敵味方の垣根にとらわれず相手の人となりを評価する、竹を割ったような気質の持ち主である。
一方で、自らを侮蔑する意味で『狗』と呼ばれることを強く嫌うなど、名誉や矜持にまつわる部分には敏感な一面ものぞかせる。
能力
生前の師スカサハの下で研鑽を積んだ槍の使い手で、サーヴァントの中でも最速級の敏捷性を誇る。圧倒的なステータスに頼らずとも、機転と豊富な戦闘経験でどんな窮地も生き延びるサバイバル能力の高さで知られる。
視界に捉えた飛び道具をほぼ回避する「矢よけの加護」や、瀕死の状態でも戦闘を続けられる「戦闘続行」のスキルを持つ。北欧のルーン魔術も修めている。
宝具は「ゲイ・ボルク」。『心臓に槍が命中した』という結果を先に作り出し、その原因として『槍を放つ』行為を後から成立させる、因果を逆転させた必殺の対人宝具である。
活躍
第五次聖杯戦争では、魔術協会から派遣された魔術師バゼット・フラガ・マクレミッツのサーヴァントとしてランサークラスで召喚されるが、令呪を言峰綺礼に奪われたことで、以後は綺礼のサーヴァントとして参戦する。
槍だけでなく剣や弓なども扱える多才な戦士で、卓越した敏捷性を活かした立ち回りで他陣営のサーヴァントたちと渡り合う。
エピソード
幼名はセタンタ。少年時代、豪商クランが飼っていた番犬を誤って死なせてしまい、その罪滅ぼしとしてクラン家の新たな番犬役を自ら買って出た逸話が『クー・フーリン(クランの猛犬)』という名の由来になっている。この経緯から、生涯にわたって犬の肉を口にしないという誓約(ゲッシュ)を負っている。
影の国の女王スカサハに師事して武芸を学び、彼女から宝具ゲイ・ボルクを授かった。この師弟関係は、Fateシリーズにおけるクー・フーリン像の重要な背景として繰り返し言及される。