概要
聖白蓮は『東方星蓮船 〜 Undefined Fantastic Object.』で初登場した、元人間の魔法使い。年老いた尼僧だった頃、弟・命蓮の死をきっかけに不老の術を追い求め、人であることをやめた。妖怪を保護する思想を人間に危険視されて法界に封印されたが、恩を受けた妖怪たちの手で長い時を経て解放され、現在は人間の里近くの命蓮寺で住職を務め、人妖共存の場を築いている。
性格
非常に温厚で母性的な性格の持ち主で、「人も妖怪も神も仏も皆同じ」と説く絶対平等主義者。滅多に怒ることはないが、一度怒りに火が付くと誰にも止められないほどの力を見せる、裏表のない誠実な人物として描かれる。
戒律にも厳格で、飲酒・肉食・賭博を避けて日々の読経を欠かさない。宴会文化の盛んな妖怪たちの間ではやや浮いた存在でもあり、弟子たちが隠れて酒や肉を口にしていた事実を知らず驚く場面もある、どこか抜けた一面も持つ。
能力
能力は「魔法を使う程度の能力」。多くの魔法使いと異なり、腕力・速度・感覚など身体能力を強化する魔法を得意とし、老いを止める力もこの延長線上にある。虹色の光を放つ魔神経巻という巻物を武器とし、戦闘時には蓮の花をかたどった光の翼を広げて空を舞う。
活躍
妖怪への同情から人妖平等を掲げるようになった白蓮の魔法と思想は人間側から危険視され、彼女は悪魔として法界に封じられた。だが封印中も、助けられた妖怪たちは恩を忘れず、大結界を越えられる宝船を密かに建造し、幻想郷内でその足跡を追い続けた。
博麗霊夢たちとの戦いの末に宝船は白蓮のもとへ辿り着き、彼女は解放される。宝船はそのまま寺へと姿を変え、「命蓮寺」として人間の里の近くに根を下ろした。
エピソード
命蓮寺には、白蓮に救われた妖怪たちが弟子として集う。虎の妖怪で毘沙門天の化身である寅丸星、その眷属のナズーリン、雲の妖怪の雲居一輪と相棒の入道雲、船を沈める祟りをなしていた船幽霊の村紗水蜜、封獣ぬえ、傘の妖怪の多々良小傘など、いずれも白蓮に受け入れられ改心・成長した面々である。
名前の「聖」は学徳の高い僧を示す称号、「白蓮」は高貴さの花言葉を持つ花に由来する。元ネタは平安末期の絵巻物『信貴山縁起』に描かれる、命蓮上人の姉である尼公とされる。後年のスマートフォンゲーム『東方ロストワード』では、人魚の肉を食べて800年生きたと伝わる八百比丘尼になぞらえた異名が与えられている。