概要
封獣ぬえは『東方星蓮船』で初登場した、鵺(ぬえ)を正体とする妖怪。「正体を判らなくする程度の能力」を持ち、対象から姿形や音、匂いを奪って行動だけを残すことで、見る者の想像に応じて姿を変えさせる。現在は命蓮寺に身を寄せる、素性の知れない大妖怪である。
性格
素直な悪戯好きで、千年以上前から人間を驚かせることを楽しんできた。その一方でひねくれ者で天の邪鬼な一面もあり、誰かが楽しそうにしているとつい邪魔をしたくなる。恐怖が世界を活気づけると信じているかのような愉快犯的な振る舞いの裏には、自分だけ仲間外れにされているという孤独感が潜んでいる。失敗を引きずらず、そこから学んで反省できる素直さも持ち合わせている。
能力
能力は「正体を判らなくする程度の能力」。対象に『正体不明の種』を仕込み、姿形・音・匂いなどを奪って行動だけを残す。何かが起きたことは分かっても、それが何であるかは観察者自身の経験や先入観によって補われるため、同じ現象でも見る者ごとに違う姿として認識される。夜空を飛ぶ物体が「UFO」に見えるのもこの能力のいたずらであり、平安時代の『平家物語』『源平盛衰記』に伝わる、猿の顔・狸の胴・虎の手足・蛇の尾を持つとされる鵺の目撃譚も、彼女がもたらした虚像だったとされる。『東方求聞口授』での二つ名は「正体不明の正体」。
活躍
元々は地底で長く暮らしていたが、『東方星蓮船』の間欠泉騒動に紛れて地上へ脱出した。当初は聖白蓮の復活を妨害しようと飛倉の破片をばらまいたが、これは村紗水蜜たちが楽しそうにしているのを見て孤立感を覚えたためだったという。しかしその行動が結果的に妖怪たちの益にもなっていたと知り、自らの行いを悔いる。白蓮に受け入れられたことで命蓮寺に住み着くようになったものの、後から入門したためか他の妖怪たちと馴染めず、寺の外れで所在なさそうに過ごしており、白蓮からは「困った弟子」と評される。恩返しのつもりで二ッ岩マミゾウを寺に招き入れたこともある。
エピソード
漫画『東方鈴奈庵』第31話では、「牛の首」という都市伝説を使い、マミゾウの手下が化けた怪物と共に人里へ怪談を広めるという一幕を見せた。『東方星蓮船』のEXTRAステージでは中ボスとして多々良小傘が登場しており、この共演をきっかけに「こがぬえ」の名で親しまれる組み合わせがファンの間で人気を博している(恋愛関係などが公式に明言されているわけではない)。