概要
アインツベルン家が生み出したホムンクルスの少女。父・衛宮切嗣と母・アイリスフィールの娘として生まれながら、聖杯戦争に勝つためだけに育てられ、自身が「聖杯の器」であるという宿命を背負っている。第五次聖杯戦争ではバーサーカーのマスターとして参戦し、義兄にあたる衛宮士郎と複雑な関係を築く。
スピンオフ『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』では、平行世界の平凡な小学生として描かれ、魔法のステッキに見込まれて魔法少女となる、本編とはまったく異なる物語を歩む。
性格
聖杯戦争のためだけに育てられた反動から常識や倫理観に乏しく、昼は休戦協定に従いながら夜は容赦なく敵を狙うという二面性を持つ。その一方で身内には深い愛情を注ぐ複雑な内面があり、義兄・士郎に対しては歳上らしい大人びた態度と、姉として甘えたい気持ちの両方を覗かせる。
『プリズマ☆イリヤ』の彼女はより年相応の少女らしさが強く、メンタル面は幼く、混乱すると全力で逃げ出す一面がある。それでも直感と幸運に恵まれており、追い詰められた場面ではむしろ膨大な魔力で強引に道を切り開く。
能力
生まれながらに桁外れの魔力量を持つホムンクルスで、胎児の段階から繰り返し魔術回路を移植された、アインツベルン家の「最高傑作」とされる。その代償として身体の成長は著しく阻害されており、長くは生きられない体だとされる。
Fate/stay night本編ではサーヴァント・バーサーカー(ヘラクレス)のマスターを務め、絶大な戦闘力を持つ従者を制御する。『プリズマ☆イリヤ』では魔法のステッキ「マジカルルビー」と契約して魔法少女カレイドルビー・プリズマイリヤに変身し、英霊の力を宿す「クラスカード」を扱えるようになる。
活躍
第五次聖杯戦争では、バーサーカーの圧倒的な戦闘力を武器に他陣営と渡り合う。Fateルートでは戦いを経て藤村家に身を寄せ、義兄・士郎との交流を深めていく。Heaven's Feelルートでは、影に呑まれかけた士郎を二度にわたって救うなど、原作屈指の重要な役割を担う。
スピンオフでは、ステッキの元の持ち主である遠坂凛の命令で、冬木市に眠る英霊の力を宿した7枚の「クラスカード」を、化身「黒化英霊」と戦いながら回収していく。同じくクラスカードのマスターとなった美遊とは、当初こそぎくしゃくした関係だったが、共に戦う中で友情を育み、初めての友達として慕うようになる。
エピソード
イリヤという存在は、アインツベルン家が魂を物質化させるという悲願のため、受精卵の段階から母アイリスフィールの体内で魔術的に手を加えられ続けて生まれたという、通常のホムンクルスとも一線を画す経緯を持つ。
平行世界を舞台にする『プリズマ☆イリヤ』では、原作で主人公だった士郎がイリヤの義兄として脇に回る、配役が入れ替わったような構成になっている。イリヤから分離した別人格「クロ」も当初は敵として現れるが、最終的にはアインツベルン家の一員として迎えられる。
ネタバレ
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Unlimited Blade Worksルートでは、聖杯の器としての役目を狙うギルガメッシュにバーサーカーを討たれ、心臓を摘出されて命を落とす。摘出された心臓は間桐慎二へ移植される。
Heaven's Feelルートでは物語の最終盤、自らの意思で聖杯(第三魔法)を起動し、士郎の「生きたい」という願いを叶える。役目を果たした彼女は聖杯の器としての生を終え、消滅と引き換えに母アイリスフィールの魂と再会を果たす。