概要
電(いなづま)は、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん -艦これ-」に登場する艦娘(かんむす)。旧日本海軍の暁型駆逐艦「電」を擬人化したキャラクターで、暁・響・雷とともに第六駆逐隊を編成する四姉妹の末っ子にあたる。丁寧な言葉に「〜のです」を付ける口癖で親しまれ、CVは洲崎綾、キャラクターデザインはやどかりが手がけている。
性格
気弱で恥ずかしがり屋、おまけに慌てんぼうという、四姉妹の中でもひときわ幼い印象の性格。できることなら戦いを避けたいという本音を隠さず、夜戦に突入する瞬間にも「沈んだ敵も、出来れば助けたいのです」と敵兵の命まで気にかける優しさを見せる。
そんな気弱さとは裏腹に根は一本芯が通っており、小説作品では「この子が一番、度胸がある」と評される場面もある。丁寧語の語尾に「〜のです」を付ける独特な話し方が最大の特徴で、この口癖にちなんだグッズ「なのです掛け軸」が人気を博した。
能力
駆逐艦として艦隊の護衛や水雷戦を担う。ゲーム開始時に選べる初期艦の一隻で、選択率は歴代でも屈指の高さを誇るが、雷装・回避に優れる程度で際立った特殊能力は持たない、標準的な駆逐艦として扱われる。改造は「電改」(Lv20)まで実装されている一方、姉の響のような改二はまだ用意されていない。
活躍
1942年3月のスラバヤ沖海戦(第二次ジャワ沖海戦)では、英重巡洋艦エクセターへ魚雷を放って撃沈に貢献し、翌日には漂流していた英軍将兵の救助にもあたった。同年11月の第三次ソロモン海戦では、姉妹艦の暁が轟沈、雷が大破するという激戦の中、電は軽微な損害にとどまり、魚雷6本・主砲54発を撃ち尽くして戦い抜いている。
その後もキスカ方面やニューギニア方面の作戦に転戦を重ねた。艦これの図鑑説明文に添えられた「頑張ったの…です…」という一言には、各戦域を渡り歩いた駆逐艦としての奮闘が滲む。
エピソード
艦これでの誕生日は2月25日とされるが、これはキャラクター側の設定ではなく、史実艦の進水日(1932年2月25日)を艦娘の誕生日に充てる艦これの慣例による。竣工は同年11月15日。
就役後の艦歴には波乱もあった。1934年6月、済州島沖での演習中に僚艦「深雪」と衝突し、深雪を沈没させる一方で自らも艦首を大きく損傷、佐世保で長期の修理を受けている。1935年には駆逐艦「旗風」とも衝突事故を起こした。
1944年5月、マニラからバリクパパンへ向かう船団の護衛中、米潜水艦の雷撃を受けてシブツ海峡付近で沈没した。乗員の多くは姉妹艦「響」に救助されている。
電はすぐ上の姉「雷」と容姿がよく似ており、ファンから「雷電姉妹」と呼ばれ親しまれる。見分け方として、髪飾りが前でピン留めなら雷、後ろでバレッタなら電、セーラー襟の記章が襟にあれば雷、裾にあれば電という違いがある。