Fateシリーズ

ジャック・ザ・リッパー

じゃっく・ざ・りっぱー

「おかあさん」を慕う、無垢で残酷な怨嗟の集合体

生まれることさえ許されなかった魂たちは、たったひとつの愛情に縋って、夜霧の中に牙を研ぐ。

ジャック・ザ・リッパーのフィギュア
ジャック・ザ・リッパーのカバー画像

概要

ジャック・ザ・リッパーは、『Fate/Apocrypha』に登場するアサシンクラスのサーヴァント。19世紀ロンドンを震撼させた切り裂きジャックの逸話を伝承として召喚された存在で、その正体は堕胎され命を落とした無数の胎児の怨念が集まった怨霊である。

ジャック・ザ・リッパーのリラックスカット

性格

見た目はあどけない少女そのもので、一人称は自らを「わたしたち」と呼ぶ。集合体であるがゆえに個としての自我は希薄で、善悪の倫理観に乏しく、無邪気さと残虐さが表裏一体になった危うい人格を持つ。

その本質は、生まれる前に世界から拒絶された魂たちの母を求める本能そのものであり、自分を認め慈しんでくれる相手には強い愛着と依存を示す。マスターを「おかあさん」と呼び慕い、その願いを叶えるためならどんな行為も厭わない。

ジャック・ザ・リッパーのシリアスカット

能力

宝具解体聖母(マリア・ザ・リッパー)は、対象が女性であること、霧が出ていること、夜であることという3つの条件が揃ったとき、対象の心臓や霊核を蘇生不可能なまでに破壊し体外へ排出する、暗殺に特化した対人宝具。加えて、ロンドンの硫酸霧を再現する結界宝具「暗黒霧都(ザ・ミスト)」も持つ。

気配を完全に断つ高い隠密性能に加え、夜間には無条件で先手を取れる「霧夜の殺人」、戦闘の記憶や真名を相手や目撃者から消し去る「情報抹消」といったスキルを備え、アサシンとしての適性を極めた存在といえる。

活躍

『Fate/Apocrypha』の聖杯戦争において、黒の陣営のアサシンとして召喚される。本来のマスターとなるはずだった相楽豹馬ではなく、彼と共にいた六導玲霞の「死にたくない」という願いに惹かれてマスターに選び、玲霞に忠実に仕えていく。

黒の陣営に属しながらも、両陣営を問わずマスターの望みを叶えるために独自に暗躍する。ホムンクルスの青年ジークにとっては、弱者への殺戮者としての一面と、自身と同じくシステムに翻弄される者としての一面を併せ持つ、宿敵とも呼べる存在になっていく。

ネタバレ

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以下は『Fate/Apocrypha』終盤の展開に触れる。

物語終盤、六導玲霞は赤の陣営の追撃からジャックを庇い、致命傷を負う。死の間際、玲霞は令呪をもって「あなたなら大丈夫」とジャックに別れの言葉を告げ、自らの意思で人生の幕を引く。ジャックにとって、玲霞と過ごした日々は、誰にも必要とされずにいた自分が初めて得た温かな時間となった。