概要
鏡音レンは、クリプトン・フューチャー・メディアが2007年12月27日に発売した歌声合成ソフトウェア「VOCALOID2 キャラクター・ボーカル・シリーズ02 鏡音リン・レン」の男性ボーカルキャラクター。鏡音リンと対になるツインボーカルとして生まれ、初音ミクに続くクリプトンの看板キャラクターの一人として親しまれている。
性格
クリプトンは初音ミクや鏡音リンと同様、鏡音レンについても性格や人となりを公式には詳しく定めていない。歌声・イラスト・映像といった無数の創作物ごとに、作り手の解釈によってさまざまな「レン像」が描かれてきた。
対になる鏡音リンとの関係も、双子や恋人といった二次創作の設定が広く親しまれているが、公式にはそのどちらとも位置付けられておらず、明確な関係性は定義されていない。開発初期には双子の姉弟という構想もあったとされるが、創作の幅を狭めないという理由から具体的な設定としては採用されなかった。
能力
レンの声は、声優・下田麻美が女性ボーカルの鏡音リンと男性ボーカルのレンを一人二役で担当して作られたVOCALOID2音源で、鏡音リンと合わせて「キャラクター・ボーカル・シリーズ」第2弾(CV02)にあたる。思春期の男の子らしい張りのある声質を活かし、芯の通った力強い歌声から、鼻にかかった柔らかな響き、太く男性的な低音域まで幅広い表現ができる音源として親しまれている。
発売直後の音源は発音にムラがあるとの声もあったが、2008年7月に音素を調整した「act2」が公開され、より扱いやすい音源に改良された。以後もアペンド音源(2010年)、VOCALOID4版「V4X」(2015年)、新エンジンによる「鏡音リン・レン NT」(2025年10月15日発売)へとアップデートが重ねられている。
活躍
2008年に投稿されたmothy_悪ノPの楽曲「悪ノ召使」は、鏡音リンの「悪ノ娘」と対になる物語仕立ての楽曲として広く知られ、レンを代表するヒット曲の一つとなった。以降もNeruの「脱法ロック」、すりぃの「テレキャスタービーボーイ」など、数多くのボカロPの楽曲でレンの声が使われ続けている。
セガの音楽ゲーム『初音ミク -Project DIVA-』シリーズにも早くから参戦し、初音ミクや鏡音リンらとともにプレイアブルキャラクターとして多くの作品に収録されている。
エピソード
キャラクターデザインは鏡音リンと同じくイラストレーターのKEIが担当し、短く切った金髪を後ろで小さく結んだ髪型でまとめられた。イメージカラーはイエローで、鏡音リンのオレンジと対をなす配色になっている。
姓の「鏡音」は「鏡に映ったもう一つの存在」というイメージから、名の「レン」は「連なる存在」を意味する「連」に由来する。ラテン文字表記の頭文字にはヘッドホンの左チャンネルを表す「L(Left)」の意も込められており、「R(Right)」を表す鏡音リンの「RIN」と対になっている。