概要
マエリベリー・ハーンは『東方Project』の音楽CDシリーズに登場する、幻想郷の外に住む女子大生。愛称はメリー。京都の大学で相対性精神学を専攻し、宇佐見蓮子とオカルトサークル「秘封倶楽部」を結成している。生まれつき結界の境目が見える程度の能力を持ち、その力が世界の裂け目を追う二人の活動の起点になっている。
性格
蓮子に比べると積極性は控えめで、待ち合わせに遅れてくる蓮子に一歩下がってついていくポジションを取ることが多い。頭脳明晰な理論家肌の蓮子とは対照的に、公式ブックレットでは異形のものに驚いたり不安を見せたりと、東方のキャラクターとしては珍しく人間らしい反応を見せる場面がある。
能力
結界の境目が見える程度の能力を持つ。当初は自分の意思でOn/Offを切り替えられない受動的な力だったが、作品を重ねるごとに境界そのものを操る方向へと発展しつつある。蓮子と目を合わせることで蓮子の見ているビジョンを共有できるほか、鏡にビジョンを映し出したり、他人が異世界を見たかどうかを知ることもできるとされる。
活躍
秘封倶楽部の一員として蓮子とともに各地を巡り、世界の境界に生じた綻びの謎を追う遠征を重ねている。対戦型格闘ゲーム『東方深秘録』のプレイアブルキャラクターにはメリー・蓮子とも含まれていないが、スマートフォンゲーム『東方ロストワード』では秘封倶楽部を題材にしたシナリオに姿を見せ、本編とは別のプレイヤーキャラクターと親しくなりながら、夢を介して起こる怪異に巻き込まれていく様子が描かれている。
エピソード
初出は ZUN's Music Collection『蓮台野夜行 ~ Ghostly Field Club』で、フルネームが明かされたのは次作『夢違科学世紀 ~ Changeability of Strange Dream』から。以降も『大空魔術』『鳥船遺跡』『燕石博物誌』『Symposium of Post-mysticism』など、上海アリス幻樂団の音楽CDシリーズに継続して蓮子と共に登場している。
ネタバレ
クリックして表示
『東方求聞史紀』の未解決資料には、竹林で発見された古いメモが収録されている。筆跡や内容からメリー自身が書いたものとみられるが、記された日付は現在の幻想郷よりも数百年遡った時代のものであり、彼女がただの外界の大学生にとどまらず、時間や空間の境界そのものを越えつつある存在かもしれないことを匂わせている。
『ハーン』という姓は、日本の怪異譚を海外へ紹介したことで知られ、後に日本に帰化して小泉八雲と名乗った実在の文学者ラフカディオ・ハーンに由来すると見られている。この符合と上記のメモの記述から、ファンの間では『メリーがやがて妖怪・八雲紫になったのではないか』とする説が根強く語られている。ZUN自身も講演でこの関係を問われた際、ラフカディオ・ハーンの名を挙げて笑うにとどめ、明確な答えは避けており、公式に肯定・否定されたことのない謎として残されている。