概要
巡音ルカは、クリプトン・フューチャー・メディアが2009年1月30日に発売した歌声合成ソフトウェア「VOCALOID2 キャラクター・ボーカル・シリーズ03」、およびそのイメージキャラクター。初音ミク・鏡音リン/レンに続くシリーズ第3弾で、日本語・英語の両方を歌える国内初のバイリンガル対応ボーカロイドとして開発された。ピンクのロングヘアと落ち着いた面差しを持ち、シリーズの中でも大人びた立ち位置を担う。
性格
クリプトンが公開しているのは年齢・身長・体重などの最小限のプロフィールで、性格や口調そのものは細かく定められていない。企画時のコンセプトは「クールでちょっぴりミステリアスなキャラクター・ボイス」「ムーディーかつハスキーな女声」で、この方向性を基準に、楽曲やイラストごとに作り手が思い思いの人物像を描いてきた。
色白の肌はあえて生気を抑えた配色として選ばれており、これも落ち着いた大人の雰囲気づくりに一役買っている。
能力
本体はVOCALOID技術による歌声合成ソフトウェアで、歌詞とメロディを入力すればどんなジャンルの曲でも歌わせられる。声はアーツビジョン所属の声優・浅川悠の声をサンプリングして作られた。
最大の特徴は、クリプトンの製品として初めて日本語・英語の両方の音声ライブラリを搭載したバイリンガル設計であること。得意ジャンルはラテン・ジャズからエスノ系ポップス、ハウス〜エレクトロニカ系ダンスまで幅広く、テンポ65〜145BPM・音域D3〜D5をカバーする。2009年のVOCALOID2版から、VOCALOID3世代を経ずに2015年発売のVOCALOID4版「V4X」へ移行し、クリプトン独自技術「E.V.E.C.」によってブレスや喉音まで再現できるようになった。
活躍
発売直後の2009年には、samfreeが手がけた「ルカルカ★ナイトフィーバー」やDixie Flatlineの「Just Be Friends」など、ルカを主役に据えたオリジナル楽曲が次々とニコニコ動画で人気を集め、シリーズを代表する定番曲となった。
セガの音楽ゲーム『初音ミク -Project DIVA-』シリーズをはじめ、後年は『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』にもバーチャル・シンガーの一人として参加するなど、初音ミクと並ぶ看板キャラクターとして各種メディア展開で存在感を発揮している。
エピソード
名前の「巡音」は音を巡らせること、「ルカ」には流れ(流)や歌・香りの響きが重ねられ、「歌声を香りのように世界中に巡らせる」というコンセプトが込められている。デザインは初音ミクや鏡音リン/レンと同じくイラストレーターのKEIが担当した。
浅川悠の声を使ったバイリンガル・ボーカロイドの企画自体は、初音ミクが生まれるより前の2007年初頭から進められていたが、スケジュールの都合で発売は2009年1月までずれ込んだ。先発の2キャラクターより高い年齢設定と落ち着いた声質は、この企画の狙いを反映したものといえる。