概要
ミスルンは『ダンジョン飯』に登場する185歳のエルフで、西方エルフから派遣される精鋭部隊「カナリア隊」の隊長。銀髪に虹彩のない黒い瞳、欠けた両耳と右目の視力喪失が特徴で、表情に乏しく感情をほとんど表に出さない。かつて迷宮の中で悪魔に欲望を食い尽くされた過去を持つ。
性格
常に淡々として感情の起伏をほとんど見せず、生への執着すら薄いかのような佇まいを漂わせる。他者との関わりにも積極的ではないが、その静けさの裏には隊長として部下を率いてきた確かな判断力と経験が備わっている。
能力
物体を任意の場所へ瞬時に飛ばす転移の術を得意とし、敵を壁の中や水中へ転移させるなど、防御のしようがない戦法で戦闘を圧倒的優位に運ぶ。カナリア隊隊長として、迷宮攻略における実務能力は群を抜いている。
活躍
西方エルフが各地の迷宮を調査するために派遣する精鋭部隊「カナリア隊」を率い、迷宮に関する専門知識と圧倒的な実力で調査任務にあたる。ライオスたちの一行が迷宮に足を踏み入れて以降は、彼らの動向や迷宮の異変とも関わりを持つようになる。
エピソード
エルフの名家ケレンシル家の出身で、かつては表情豊かな好青年として知られていた人物である。アニメ版ではシーズン2第21話で初登場し、声優は内山昂輝が務めている。
ネタバレ
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ミスルンはかつて、内心では他者を見下す一面を隠し持つ青年だった。迷宮調査中、魔法の鏡で兄が想い人と過ごす光景を目にして激しい怒りを覚えたとき、そこに現れた一匹の子山羊の誘いに乗って欲望を抱いてしまう。この欲望が引き金となって迷宮そのものが生まれ、ミスルンは自らその迷宮の主になってしまった。
やがて子山羊は悪魔へと姿を変え、ミスルンの体から欲望のすべてを食い尽くして外へ放り出す。この時に右目の視力と両耳の一部を失い、睡眠や食事、排泄といった生理的欲求さえも失われた、生ける屍のような状態に陥った。20年以上に及ぶリハビリを経て、悪魔への復讐だけを支えにカナリア隊へ復帰したのが、物語冒頭のミスルンの姿である。
物語の終盤で悪魔を打倒した後は、カブルーに励まされて新たな一歩を踏み出す。カナリア隊を除隊し、迷宮のあった土地メリニに残って蕎麦打ちに人生を捧げる、これまでとは全く違う穏やかな道を選ぶことになる。