Fateシリーズ

ネロ・クラウディウス

ねろ・くらうでぃうす

月の聖杯戦争を戦う、皇帝を名乗る紅のセイバー

真紅のドレスを翻し、劇場の主役のごとく舞う。誰よりも尊大で、誰よりも眩しい皇帝は、今宵も月の聖杯戦争という舞台に立つ。

ネロ・クラウディウスのフィギュア
ネロ・クラウディウスのカバー画像

概要

ネロ・クラウディウスは、TYPE-MOON制作のゲーム『Fate/EXTRA』およびそのアニメ化作品『Fate/EXTRA Last Encore』に登場するサーヴァント。古代ローマ第五代皇帝ネロ・クラウディウスを女性の英霊として描いたキャラクターで、ムーンセルの聖杯戦争にセイバーとして召喚され、主人公のサーヴァントとして月の聖杯戦争を戦う。自らを「万能の天才」と称する、尊大で華やかな振る舞いが持ち味。

ネロ・クラウディウスのリラックスカット

性格

自らを「万能の天才」と称し、皇帝を名乗って常に上から目線で振る舞う。我が儘で身勝手、猪突猛進気味と、素直に見れば困った性格の持ち主だが、明るく闊達で細かいことを気にしない大雑把さと、子供のような無邪気さを併せ持つため、憎めない魅力がある。一人称は「余」。

芸術家を自称し、独自の美意識を持つ。美しいものは何であれ好み、美少年や美少女には目がない。自身を至高の芸術と讃える一方で、他者の人生の輝きも等しく美しいと認める、器の大きさも覗かせる。

背が低いことは密かに気にしており、子供扱いされたり「姫」と呼ばれたりするのを嫌う。主人公には褒めてもらいたがったり、構ってもらえないとすねたりと懐き、まるで飼い主にじゃれつく犬のような一面を見せる。

ネロ・クラウディウスのシリアスカット

能力

スキル「皇帝特権」により、本来なら持ち得ない騎乗・剣術・芸術・カリスマ・軍略といった能力を、自ら「持っている」と主張することで一時的に獲得できる。この特権のおかげで、本来はセイバーとしての適性を持たない身でありながら、セイバーとして聖杯戦争を戦い抜く。ただしその代償に、生前の出自に由来する持病「頭痛持ち」を抱えており、精神系のスキルは成功率が著しく低下してしまう。セイバーとしては対魔力もCと低め。

得物は自ら鍛えた剣「原初の火(アエストゥス・エストゥス)」。彼女の高揚に応じて炎を纏う、まるで意志を汲むかのような宝剣である。

宝具は「招き蕩う黄金劇場(アエストゥス・ドムス・アウレア)」。生前に自ら設計しローマに建設した劇場「ドムス・アウレア」を魔力によって再現し、自身に絶対的に有利な戦場を作り出す対陣宝具で、世界そのものを書き換える固有結界とは似て非なる大魔術とされる。展開中のみ使用できる剣技「童女謳う華の帝政」を併せ持つ。

活躍

『Fate/EXTRA』では、月のシステム「ムーンセル」が主催する聖杯戦争に、主人公のサーヴァント・セイバーとして召喚される。召喚したばかりの主人公が未熟なマスターであったため、当初は本来の霊格を十全に発揮できないまま、勝ち抜き戦へと身を投じることになる。

一回戦のライダー、二回戦の緑衣のアーチャー、三回戦のアリス、四回戦のランサー、そして決勝のガウェインと、個性豊かなサーヴァントたちと死闘を繰り広げながら聖杯戦争を勝ち進んでいく。戦いを通じて主人公を「奏者」と呼び、未熟ながらも懸命にもがくその姿に少しずつ心を寄せていく。

エピソード

生前は、母アグリッピナの陰謀によって若くしてローマ皇帝に即位した人物として描かれる。家庭教師であった哲学者セネカに支えられて治世を歩んだが、アグリッピナの意向で先代皇帝の娘オクタヴィアとの望まぬ政略結婚を強いられ、彼女は後に自ら命を絶っている。幼い頃から毒使いロクスタによって毒を盛られ続けたことが、死後も残る持病「頭痛持ち」の原因になったとされる。

キャラクターデザインは、武内崇の原案をもとにワダアルコが担当し、設定は奈須きのこが手がけた。セイバー(アルトリア)と記号的には似た顔立ちに見えるが、前髪の房(インテーク)や瞳の色(ネロは緑、アルトリアは青みが強い)など、細部で意図的に描き分けられている。『Fate/EXTRA』のドラマCD脚本を担当した九条ケントの方針で、語尾の「ぞ」は禁止され、ギャグシーンを除いて「~だ」と言い切る口調に統一されている。

続く『Fate/EXTRA CCC』では、月の裏側を舞台にした物語に、白い花嫁衣装をまとった「セイバー・ブライド」として登場する(俗に「嫁セイバー」と呼ばれる)。この姿での宝具「星馳せる終幕の薔薇」は、発動時の台詞のあまりの情熱的な内容から、ファンの間で「告白剣」と呼び親しまれている。

2018年にはテレビアニメ『Fate/EXTRA Last Encore』として映像化され、同作でも主人公と共に月の聖杯戦争を戦う姿が描かれた。

ネタバレ

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『Fate/EXTRA』本編では、戦略的な理由から自身の真名と宝具の正体を明かさぬまま、月の聖杯戦争に挑んでいる。

アニメ版『Fate/EXTRA Last Encore』では、かつて自分を召喚したマスター「奏者」とは別人である岸浪ハクノと出会うことになる。二人が別々の存在であることを理解しながらも、ネロはその魂のありようを認め、新たなマスターと共に歩む道を選ぶ。