Fateシリーズ

沖田総司

おきた そうじ

『コハエース』が生んだ、新選組一番隊隊長を継ぐ桜色の剣士

大正風の袴姿に身を包み、微笑みは大和撫子そのもの。だが剣を抜いた瞬間、その瞳からは戦場の善悪を切り捨てた剣客の光が宿る。

沖田総司のフィギュア
沖田総司のカバー画像

概要

沖田総司は、TYPE-MOONの漫画『コハエース』シリーズに登場するセイバークラスのサーヴァント。真名は幕末京都で新選組一番隊隊長を務めた剣士で、本作では女性剣士として再構築されている。聖杯戦争編『帝都聖杯奇譚』で琥珀に召喚され、聖杯を巡る英霊たちの戦いに身を投じた。後にFate/Grand Orderにも参戦し、人気キャラクターとなった。

沖田総司のリラックスカット

性格

普段は物腰柔らかく謙虚で、大和撫子を思わせる立ち居振る舞いを見せる。子供好きな明るい一面もあり、市井の人々とも気さくに接する。

しかし戦いが始まると人が変わったように豹変し、「正々堂々なんて馬鹿のすること」と言い切るほど徹底した現実主義者になる。政治的な思想や大義には関心が薄く、斬れと命じられれば躊躇なく刃を振るう冷徹な人斬りの顔を持つ。一方で、心を許した相手には身内のように接する情の厚さも併せ持ち、この二面性が彼女の魅力になっている。

沖田総司のシリアスカット

能力

得意とするのは秘剣「無明三段突き」。「平晴眼」の構えから放たれる壱・弐・参の三段の突きを寸分違わぬ同一座標・同時に繰り出すことで、防御そのものを不可能にする対人の必殺技である。

新選組の隊服を模した宝具「誓いの羽織」を身にまとうと戦闘能力が底上げされ、得物も上位の一振りへと昇格する。さらに対軍宝具「誠の旗」は、かつての新選組隊士たちを戦場に呼び出す大掛かりな一手。

オカルトや超常の力に頼らず、剣技そのものを極めた技巧派の剣士で、間合いを瞬時に詰める歩法によって機動力にも優れる。ただし地の耐久力は低く、生前患っていた持病の影響で本調子を崩しやすいという弱点も抱えている。

活躍

『帝都聖杯奇譚』編では、本来マスターを務めるはずだった秋葉が道中で襲撃を受けたため、代わりに琥珀に召喚されて聖杯戦争へ参加することになった。目立ちすぎる本来の装いを隠すため、琥珀から与えられた大正風の袴姿で日常を過ごしている。

舞台は太平洋戦争末期の日本。日本陸軍が抱える「八一号聖杯爆弾」を巡り、ナチスドイツから襲来した人造英霊兵団「ヘルト・クリーガー」との戦いに身を投じ、クー・フーリンの能力を模した試製英霊兵を撃破するなど、その剣技を存分に発揮した。

エピソード

沖田が生まれたのは2013年、連載中の『コハエース』が『コハエースEX』へ改題されたタイミングだった。新規のオリジナル英霊を登場させる企画として武内崇がデザインを手がけたが、実は前年のFate/Zero BD-BOX特典に用意されていた未使用キャラクター案をほぼ流用したものだったという裏話が残っている。

モデルとなったのは、幕末の京都で活動した実在の新選組一番隊隊長・沖田総司。天然理心流の遣い手として若くして免許皆伝するほどの剣才を持ちながら、1864年の池田屋事件の頃から肺の病を患い、まもなく戦線を退いた人物である。本作では、この史実の剣士像を女性剣士として大胆に再構築している。

ネタバレ

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沖田が聖杯に託した願いは「最後まで戦い抜くこと」。生前、病のために新選組の仲間たちと最後まで共に戦えなかった悔いが、その根底にある。

『帝都聖杯奇譚』の結末では、聖杯を通じて世界の抑止力と結びつく特別な役割を担うことになったとされる。ただし連載自体が短期間で幕を閉じたため、その顛末が詳しく描かれる場面は限られている。