概要
雷電将軍は、オープンワールドRPG『原神』に登場する、雷神の力を継ぐ稲妻城の統治者。俗世を治める七柱の神『七執政』の一柱で、代々『バアル』の称号を持つ。『永遠』こそ唯一の真理であるとし、変化を拒む強権的な統治で稲妻を治めている。
性格
冷静沈着で感情を表に出さず、武人として常に隙のない立ち居振る舞いを崩さない。『永遠』への強い執着を持ち、時間による摩耗や変化を何よりも恐れるあまり、当初は民の願いや心情に無頓着に見える一面がある。
一方で稲妻の平穏を守ろうとする姿勢そのものは一貫しており、対話や衝突を重ねる中で徐々に人々の想いへ耳を傾けるようになっていく。刀を構えれば剣道由来の端正な所作を見せ、静謐で優雅な佇まいの中に武人としての鋭さを併せ持つ。
能力
武器は長柄武器、元素は雷。元素爆発『無想の一心』を発動すると専用の抜刀状態に移行し、この間は通常攻撃までもが元素爆発と同じダメージ属性を帯びる特異な仕様を持つ。
元素スキル『諸願百目の輪』は、味方が元素爆発を放つたびに『願力』を蓄積する仕組みで、最大60層まで積み上げた願力は自身の元素爆発の威力を大きく引き上げる。自ら前線で戦うというより、味方の元素爆発を軸に据えたパーティ全体の支援に長けた性能を持つ。
活躍
その統治を象徴するのが、国外との接触を絶つ鎖国令と、民から神の目を没収する目狩り令である。異を唱える者を許さぬこれらの布令により、稲妻は長きにわたり厳しい統制下に置かれた。
目狩り令に反発する珊瑚宮の抵抗勢力や、稲妻を訪れた旅人と繰り返し衝突する。幾度もの対話と衝突を経て自らの統治のあり方を見つめ直し、目狩り令を撤回して稲妻に新たな秩序をもたらした。
エピソード
『原神』のプレイアブルキャラクターの中で初めて『料理ができない』という設定を持ち、この一風変わった弱点はファンの間で人気のネタとなった。部下の九条裟羅が彼女の食生活を気にかける様子を描いた二次創作も数多く生まれている。
デザインは日本神話の雷神をモチーフとし、青紫の長い三つ編みと巴紋の入った紫の着物が特徴。戦闘モーションには剣道の構え(八相の構え・上段の構え・下段の構え)が取り入れられ、静謐で洗練された所作で描かれる。
2021年9月の実装週には『原神』の売上が1.5億ドルに達し、42か国以上でモバイルゲームの売上ランキング首位を記録するなど、シリーズの中でも特に高い商業的成功を収めたキャラクターとして知られる。
ネタバレ
クリックして表示
『雷電将軍』として稲妻を統べる存在は、実は雷神バアルの称号を継いだ雷電影自身が、旧カーンルイアに由来する人形技術で作り上げた人形である。影は肉体を捨て、自らの意識を精神世界『一心浄土』に隠して永遠の瞑想を続け、実際の統治は人形に委ねている。
かつて双子の姉である先代バアル・雷電眞が魔神戦争で命を落とし、親しい友人たちやカーンルイアをも失った影は、いずれ訪れる摩耗や稲妻の衰退を深く恐れるようになった。それが『永遠』への執着と、目狩り令をはじめとする強権的な統治の根底にある動機である。
旅人は人形の内部で影本人と直接対峙し、これを退けたことで影は自らの過ちを認め、目狩り令の撤回を約束する。以後、影は『永遠』の求め方そのものを見つめ直していくことになる。