概要
鈴仙・優曇華院・イナバは、地上の人類による月侵略を恐れて故郷を捨てた月の兎で、『東方Project』シリーズに登場するキャラクター。幻想郷の永遠亭で医師八意永琳の弟子として暮らし、赤い瞳を見た相手を狂気に堕とす「狂気を操る程度の能力」を持つ。『東方永夜抄』の5面ボスとして初登場して以来、続く作品でも活躍を重ねている。
性格
普段は陽気で好奇心旺盛な性格で、調子に乗りやすい一面がある。月にいた頃の名残からか他者を見下しがちで、上司からは自分勝手で臆病と評されることもあるが、いざ戦闘になると一転して好戦的な顔を見せる。『東方緋想天』では「暢気と狂気の持ち主」と称され、場面によって態度を使い分ける様子が描かれる。
シリーズが進むにつれて精神的に成長し、『東方紺珠伝』では月を見下す視線が薄れ、自ら「地上の兎」であることを選び取るまでになる。
能力
固有の能力は「狂気を操る程度の能力」。赤く輝く瞳を覗き込んだ相手は感情の波長を乱され、正気を保てないほどの狂気に陥り、様々な幻覚を見せられるとされる。
『東方紺珠伝』で明かされた真の性質は「波長を操る程度の能力」で、音・光・電磁波・物質や精神の波動まで、あらゆる波の波長・位相・振幅・方向を操作できるという、より広い射程を持つ力だと説明されている。
活躍
『東方永夜抄 〜 Imperishable Night.』(2004年)で5面ボスとして初登場して以来、『東方花映塚』『東方緋想天』『東方文花帖』『東方深秘録』など複数の作品で自機・対戦相手として登場を重ねている。
普段は師である八意永琳の補佐や永遠亭の雑用を任され、『東方紺珠伝』では地上の兎として新たな一面を見せるなど、シリーズを通して立ち位置を広げてきた。
エピソード
鈴仙という名は地上人へのカムフラージュのための当て字で、元々の名前は月にいた頃に綿月豊姫から与えられた片仮名表記の「レイセン」のみだった。「優曇華院」は師の永琳が、三千年に一度実を結ぶとされる月の霊木「優曇華」にちなみ、穢れを知らない月の兎が地上の穢れに触れてなお美しい実を付けることを願って名付けた。「イナバ」は輝夜が兎を一律にそう呼ぶ愛称で、鈴仙のスペルカード「兎符『因幡の素兎』」にも因幡の白兎伝説にちなむ名が見られる。
なお月での「レイセン」の名は、鈴仙が地上に来た後は別の兎へと受け継がれているという設定がある。