ローゼンメイデン

水銀燈

すいぎんとう

アリスになれなかった、薔薇乙女の第一ドール

銀の髪をなびかせ、闇夜に黒い羽根を広げる。完全になれなかった人形は、それでも誰よりも激しく理想の姿を求め続けた。

水銀燈のフィギュア
水銀燈のカバー画像

概要

水銀燈は、PEACH-PIT原作『ローゼンメイデン』に登場する薔薇乙女(ローゼンメイデン)シリーズの第一ドール。動力源であるローザミスティカを持たない作りかけの人形として生まれながら、生みの親ローゼンへの想いだけで動き出したとされる異端の存在。7体の姉妹ドールが理想の少女『アリス』を目指して争うアリスゲームに、誰より貪欲に身を投じている。

水銀燈のリラックスカット

性格

冷酷で好戦的な性格で、普段は相手を小馬鹿にするような猫撫で声で話すが、本気になると激しい感情を露わにする。口癖の『ジャンク』は、アリスになれない不完全な人形という自らの存在を自嘲する言葉であると同時に、憎む相手への最大の罵倒でもある。

水銀燈のシリアスカット

能力

背中の変幻自在な黒い翼を武器に戦う、姉妹ドールの中でも最高クラスの戦闘力を誇る。羽根を槍のように突き刺し、弾幕状に展開して相手を拘束し、見つめるだけで金縛りにかけることもできる。契約者(マスター)がいなくても周囲の人間から強引にエネルギーを奪って力を維持できるため、単独でもアリスゲームを戦い抜くことができる。

活躍

生みの親であるローゼンお父様が最初に作った第一ドールでありながら、ローザミスティカを持たない作りかけの人形として生まれた水銀燈は、人工精霊のメイメイを伴い、病弱な少女・柿崎めぐとの契約を巡って揺れ動きながらアリスゲームへの参加を望み続ける。かつて歩行の練習を助けてくれた第五ドール・真紅とは友と呼べる関係にあった時期もあったが、ある出来事をきっかけに裏切られたと思い込み、以後は彼女を打倒することに執念を燃やすようになった。

エピソード

衣装に刻まれた逆十字の意匠は、ローゼンメイデン全員の罪を第一ドールである水銀燈ひとりに背負わせるため、ローゼン自身が刻んだものだとされる。本来ローザミスティカを持たない人形は動くことすらできないはずだが、水銀燈だけはローゼンへの強い想いによって意識を持ち動き出したという、他のドールにはない特異な成り立ちを持つ。

ネタバレ

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原作漫画では、姉妹ドールの一体・蒼星石と争い、その動力源であるローザミスティカを奪い取っている。アリスになれない自分の不完全さを埋め合わせるように、他のドールから力を奪い続けるその執念は、水銀燈というキャラクターの根源にある切実さの裏返しでもある。