概要
セーシェルに属し、大小4つの隆起サンゴ島が浅いラグーンを囲む環礁。隔絶された立地によって人の影響が抑えられ、約15万頭のアルダブラゾウガメをはじめ、タイマイや珍しい植物が息づく独自の生態系が保たれている。
見どころ
約15万頭のアルダブラゾウガメ
世界最大のリクガメとされるアルダブラゾウガメが、絶海の島で巨大な個体群を保つ。重量感ある甲羅と長い首をもつ姿は、この環礁を象徴する存在である。
4島が囲むラグーンとサンゴ礁
大小4島に囲まれた浅いラグーンと外縁のサンゴ礁が、多様な海洋生物を支える。透明な海では、絶滅危惧種のタイマイが泳ぐ姿も環礁の豊かさを伝える。
地理
アフリカ大陸の沖合約640kmに浮かぶ、大小4つの隆起サンゴ島からなる。4島の内側には浅いラグーンが広がり、島々の外縁をサンゴ礁が取り囲む。外洋に隔てられて近づきにくい地理条件が、人間活動の影響を小さくしてきた。
絶海の孤島には独特の動植物が生息する。世界最大のリクガメとされるアルダブラゾウガメは約15万頭に及び、UNESCOの調査情報では約15万2,000頭という世界最大規模の個体群が示される。絶滅危惧種のタイマイを含む多様な動物や、珍しい植物も確認されている。
歴史
アルダブラは接近の難しさと孤立によって大規模な人為の改変を免れ、隆起サンゴ島とラグーンに固有性の高い生態系を残した。チャールズ・ダーウィンも、当時の政府にこの環礁の保護を進めるよう提言したとされる。
1982年、優れた自然美、生態学的過程、生物多様性の重要性が認められ、登録基準(vii)(ix)(x)によって世界自然遺産へ登録された。
