概要
アルゼンチン南部パタゴニア、ピントゥラス川流域の渓谷と洞窟に残る先史時代の壁画遺産。「手の洞窟」を意味する洞窟内には、手を壁に置いて顔料を吹きつけた800以上の手形が確認され、そのほとんどが左手である。
見どころ
800以上の手形壁画
壁に手をつき、その周囲へ顔料を吹きつけて輪郭を残した手形が800以上確認されている。多くが左手で、岩肌を埋める反復がこの洞窟ならではの強い印象を生む。
ピントゥラス川の渓谷と洞窟
手形が残された洞窟は、パタゴニアのピントゥラス川流域に刻まれた渓谷の岩壁にある。洞窟と荒々しい地形をあわせて見ると、先史時代の表現が残された場所の特徴がつかめる。
地理
アルゼンチン南部、パタゴニア地方のピントゥラス川流域に位置する。険しい渓谷の岩壁には洞窟や岩陰があり、その内部に先史時代の壁画が数多く残る。
なかでもクエバ・デ・ラス・マノスは「手の洞窟」を意味し、800以上の手形壁画で知られる。渓谷という立地と洞窟の岩壁が、顔料で描かれた痕跡を今に伝えている。
歴史
ピントゥラス川流域の洞窟には、先史時代に描かれたとされる壁画が残る。クエバ・デ・ラス・マノスでは、人々が壁に手を置き、顔料を吹きつけて手の輪郭を表した。確認されている手形は800以上で、そのほとんどが左手である。
こうした壁画は、現存または消滅した文化的伝統や文明を伝える独特な証拠を評価する登録基準(iii)に認められ、1999年に世界遺産へ登録された。
