概要
セネガル川河口のデルタに広がる野鳥の聖域。湖、河川、水路、池、よどみからなる約16,000haの湿地へ、地中海方面とサハラ砂漠を越えて約300万羽の渡り鳥が飛来し、モモイロペリカンやオオフラミンゴなど多様な生物を支える。
見どころ
水面を埋めるモモイロペリカン
群れで飛来するモモイロペリカンは保護区を象徴する鳥。大きな湖や中州で休み、餌をとる姿から、サハラ越えの渡りを支える湿地の力がわかる。
約300万羽を迎える湿地のモザイク
湖、流れ、池、よどみが入り組む湿地には、オオフラミンゴ、ガン、カモなどが集う。水辺の多様な環境が、鳥ごとに異なる休息と採餌の場をつくる。
地理
セネガル北部、セネガル川河口のデルタにある約16,000haの湿地で、大きな湖を中心に河川、水路、池、よどみが入り組む。地中海沿岸とサハラ砂漠方面から約300万羽の渡り鳥が飛来する野鳥の休息地で、モモイロペリカン、オオフラミンゴ、ガン、カモなどが水面と中州を利用する。
水辺には絶滅危惧種のアフリカマナティも生息する。湿地はラムサール条約の登録地でもあり、渡り鳥の移動経路を支える国際的に重要な生息環境となっている。
歴史
1981年、壮観な水鳥の群れと生物多様性が評価されて世界遺産に登録された。一方、湿地は水位や水質の低下による環境悪化にさらされ、1984~1988年と2000~2006年の二度、危機遺産リストに記載された。
水環境を回復する取り組みによって状況が改善し、2006年に危機遺産リストから外れた。湿地の水量と水質を守ることが、渡り鳥の巨大な中継地とアフリカマナティの生息地を維持する鍵となっている。
