ドイツ人商工業者のギルドが築き、自治を育てた中世の城下町

シギショアラ歴史地区

Historic Centre of Sighişoara

城壁に囲まれた家並みと塔の間を歩けば、商人と職人が得た自由と中世の繁栄が町の輪郭に残っている。

シギショアラ歴史地区のミニチュア

概要

ルーマニア中部に位置し、13世紀、ハンガリー王国の移民政策で入植したドイツ人が築いた城下町。商人や職人はギルドを形成して商業的特権を獲得し、町は商業中心地として発展して1367年に自治都市となった。中世の栄華を示す建造物が多く残り、ヴラド3世の生家でも知られる。1999年に登録基準(iii)(v)で登録された。

  • ルーマニア
  • 文化遺産
  • 1999年登録
  • 検定2級

見どころ

城壁と塔、色彩ある家並みが残るシギショアラの中世市街

ギルドが育てた自治都市の町並み

商人や職人が職業別組合であるギルドをつくり、商業的特権を獲得して発展させた中世都市。1367年に自治都市となった歴史が、まとまりある建造物群に刻まれている。

シギショアラ歴史地区に残るヴラド3世の生家

ヴラド3世の生家

『吸血鬼ドラキュラ』のモデルとなったヴラド3世の生家として知られる建物。中世の繁栄を伝える町並みの一角にあり、歴史と物語が交差する見どころである。

地理

シギショアラはルーマニア中部にある城下町である。中世の市街には、商業の中心として発展した時代の建造物が数多く残り、城壁に守られた都市のまとまりが受け継がれている。

町を形づくったのは、ハンガリー王国の移民政策で入植したドイツ人の商人や職人だった。職業を軸とする共同体と商業活動が、中世都市の空間と景観を支えた。

シギショアラ歴史地区の風景

歴史

13世紀、ハンガリー王国の移民政策によりドイツ人が入植し、シギショアラを城下町として築いた。商人や職人はギルドを結成し、数々の商業的特権を得た。ギルドとは、11〜12世紀頃からヨーロッパ諸都市の商工業者の間で結成された職業別組合である。

こうした商工業の力を背景に町は商業の中心として発展し、1367年には自治都市となった。市街には中世の繁栄を伝える建造物が多く残る。また、『吸血鬼ドラキュラ』のモデルとなったヴラド3世の生家があることでも知られる。1999年に世界遺産へ登録された。

参考

  • UNESCOHistoric Centre of Sighişoara
  • 書籍『くわしく学ぶ世界遺産300〈第5版〉』(発行:世界遺産アカデミー/世界遺産検定事務局、発売:マイナビ出版)

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