二つの噴火形式に名を残し、今も活動を続けるティレニア海の火山島群

エオーリエ諸島

Isole Eolie (Aeolian Islands)

青い海に浮かぶ火山の稜線を前にすると、島そのものが火山学の用語を生んだ生きた教科書であることを実感する。

エオーリエ諸島のミニチュア

概要

イタリア南部のティレニア海に浮かぶ、ヴルカーノ島やストロンボリ島など7つの島と5つの小島からなる火山島群。火山活動は約100万年前に始まったとされ、現在も小規模噴火がたびたび起こる。18世紀から火山学者の研究対象となり、ヴルカーノ式ストロンボリ式という噴火形式の名称を生んだ。2000年に登録基準(viii)で登録された。

  • イタリア
  • 自然遺産
  • 2000年登録
  • 検定2級

見どころ

青いティレニア海から立ち上がるヴルカーノ島の火山地形

ヴルカーノ式の名を生んだ島

ヴルカーノ島は単発で大規模な噴火を起こす火山として研究され、その島名は「ヴルカーノ式」という噴火形式の専門用語になった。火山学史と島の景観を結びつけて見られる。

ティレニア海に浮かぶ円錐形のストロンボリ島と小規模な噴火

周期的に噴き出すストロンボリ島

周期的にマグマを噴き出す活動から、「ストロンボリ式」の名称を生んだ島。玄武岩マグマを強く噴き上げる噴火形式を、島そのものの活動と結びつけて理解できる。

地理

エオーリエ諸島はイタリア南部のティレニア海にあり、ヴルカーノ島、ストロンボリ島など7つの島と5つの小島から構成される。海上に連なる島々はいずれも火山活動によってつくられた火山島群である。

一部では現在も小規模な噴火がたびたび起こり、火山活動が続いている。島ごとに異なる噴火の特徴を比較できるため、火山が地形をつくる過程を観察できる。

エオーリエ諸島の風景

歴史

この火山島群の活動は約100万年前に始まったとされる。18世紀から火山学者の研究対象となり、噴火の観察と分類に大きな役割を果たしてきた。

ヴルカーノ島は単発で大規模な噴火を起こし、ストロンボリ島は周期的にマグマを噴き出す。両島の名はそれぞれ「ヴルカーノ式」「ストロンボリ式」という噴火形式の専門用語となった。関連資料では、ストロンボリ式は玄武岩マグマを強く噴き上げる形式としても説明される。2000年に世界遺産へ登録された。

参考

  • UNESCOIsole Eolie (Aeolian Islands)
  • 書籍『くわしく学ぶ世界遺産300〈第5版〉』(発行:世界遺産アカデミー/世界遺産検定事務局、発売:マイナビ出版)

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