概要
インドネシア南東部、フロレス島西方の小スンダ列島にある火山島と周辺海域の自然遺産です。体長2~3m、体重100kgを超えることもある世界最大のトカゲ、コモドオオトカゲの野生生息地として知られます。乾燥したサバナと険しい丘、白砂の海岸、青い海とサンゴ礁が強い対照を見せ、豊かな海洋生物も保護されています。
見どころ
世界最大のトカゲ、コモドドラゴン
乾いたサバナを歩くコモドオオトカゲは、体長2~3mに達する島の頂点捕食者です。巨大さだけでなく、限られた島々で進化してきた固有性と、保護の必要性に注目してください。
白砂の下に広がるサンゴ礁
乾いた丘の麓に白い浜が弧を描き、そのすぐ沖には魚が群れる健全なサンゴ礁が広がります。コモド国立公園が陸の希少種だけでなく、海洋生物の保護区でもあることを実感できます。
地理
公園はコモド島、リンチャ島、パダール島などの火山島と多数の小島、周辺海域からなります。小スンダ列島の季節的に乾燥した気候のもと、険しい丘陵には乾いたサバナと棘のある低木が広がり、谷筋などに緑の植生が残ります。白い砂浜と青い海、その沖のサンゴ礁が陸上の荒々しい景観と鮮やかな対比をつくり、登録基準(vii)の自然美を示します。
コモドオオトカゲ(コモドドラゴン)は世界最大のトカゲといわれ、成体は体長2~3m、体重100kgを超える場合があります。教材が示す乱獲による減少を経て絶滅危惧種となり、この限られた島嶼環境を守ることが種の存続に直結します。公園の海域はサンゴ礁と多様な魚類を育む海洋生物保護区でもあり、陸と海の双方の生物多様性が登録基準(x)で評価されています。
歴史
コモドオオトカゲは長く島々の隔離環境に適応し、現在の公園一帯に限られる野生個体群を保ってきました。皮を目的とする乱獲などで生息数が激減し、科学的にも進化を考える重要な固有動物として保護が進められました。
陸上の巨大トカゲだけでなく、白砂の海岸とサンゴ礁を含む海洋生態系も一体で守る地域として、1991年に登録基準(vii)(x)で世界自然遺産に登録されました。島ごとの個体群、生息地となるサバナ、餌動物、周辺海域までを連続した生態系として保全することが重要です。
