概要
エチオピア南西部、トゥルカナ湖に近いオモ川下流域の化石発掘地。岩石層からアウストラロピテクス、ホモ・エレクトゥスなどの人類化石や動物化石、約250万年前とされる石器類が出土し、人類の進化と先史時代の暮らしを研究するうえで重要な手がかりを残す。
見どころ
人類と動物の化石を封じ込めた岩石層
谷に露出する幾層もの岩石層から、多数の人類化石と動物化石が出土した。地層の重なりと化石をあわせて、人類進化の長い時間を読み解ける。
約250万年前とされる石器の証拠
ホモ・ハビリスが用いたとされる石器類は、人類最古級の手作業の証拠。化石とともに、先史時代の人類が道具を使って暮らした姿を伝える。
地理
エチオピア南西部を流れるオモ川の下流、トゥルカナ湖に近い地域に位置する。侵食を受けた岩石層が重なり、その層から人類と動物の化石が大量に見つかってきた。地層の上下関係と出土品を組み合わせて、異なる時代の環境や生物、人類の変化をたどることができる。
乾いた谷と露出した地層そのものが、長い時間を保存した巨大な記録媒体である。化石だけでなく石器類も同じ地域から出土し、身体の進化と道具を使う生活の両方を考える資料がそろう点に大きな価値がある。
歴史
岩石層からはアウストラロピテクスの化石のほか、現生人類の直接の祖先とされるホモ・エレクトゥスの化石が発見された。また、約250万年前のものとされるホモ・ハビリスの石器類も見つかり、人類最古級の手作業の証拠として、先史時代の暮らしを伝えている。
こうした人類化石、動物化石、石器のまとまりは人類進化の研究に基本的な重要性をもち、1980年に文化遺産として世界遺産に登録された。
