概要
コロンビア沖約500kmの太平洋上に浮かぶマルペロ島と周辺海域からなる自然遺産です。巨大な禁漁区には魚類・甲殻類が豊富に生息し、シュモクザメやシロワニなど多くのサメが集まります。海流と海底火山の作用が生んだ複雑な海洋生態系が特徴です。
見どころ
シュモクザメが群れる海
複雑な海流が運ぶ栄養によって、多数のシュモクザメやシロワニが集まります。巨大な禁漁区だからこそ維持される、大型海洋生物の迫力ある光景です。
岩壁を覆うナスカカツオドリ
海上に突き出た険しい陸地には、4万羽以上のナスカカツオドリが集まります。海中の豊かな食物網が、海鳥の大繁殖地を陸上にも成立させています。
地理
マルペロ島はコロンビア本土から約500km離れた太平洋上の孤島です。海面上には険しい岩山がそびえ、その周辺には広大な禁漁海域が設定されています。陸地では4万羽以上のナスカカツオドリが大群をつくります。
水中では複数の海流が交わり、海底火山に由来する地形が流れを複雑にします。その結果、魚類や甲殻類が豊かな食物網を築き、シュモクザメやシロワニをはじめとする大型魚類が集まる独特の生態系が形成されています。
歴史
人の居住地から遠く離れた海域である一方、豊かな魚類資源を守るため、マルペロ島周辺は巨大な禁漁区として保護されてきました。海洋の多くは国境を越えてつながるため、生物多様性の保全には海域規模での管理が欠かせません。
2006年、孤島とサメ類が群れる海の壮大な自然美が基準(vii)、海流と海底火山の影響下で進む海洋生態系の発展が基準(ix)に認められ、世界遺産に登録されました。
