概要
フィリピン・ミンダナオ島の東ミンダナオ生物多様性回廊南東部、プジャダ半島を南北に延びる自然遺産です。標高75mの熱帯雨林から1,637mの低木林まで環境が連続し、土壌と気候の変化に応じて、絶滅危惧種と固有種が高い密度で生息しています。
見どころ
標高で姿を変える森林
低地の熱帯雨林から山頂部の低木林までをたどると、土壌と気候の変化に応じて植生が切り替わる様子を観察できます。
山だけに残る固有種
ウツボカズラの一種をはじめ、この山にしかいない8種の動植物が、隔離された山岳生態系のかけがえのなさを示します。
地理
保護区はミンダナオ島の東ミンダナオ生物多様性回廊の南東部、プジャダ半島を南北に走るハミギタン山岳地域にあります。標高75mの熱帯雨林から標高1,637mの低木林まで大きな高低差があり、土壌と気候の変化に応じて異なる植生と動物相が連続します。
両生類の75%、爬虫類の84%がミンダナオ島の固有種で、ウツボカズラの一種を含む8種の動植物はハミギタン山だけに生息します。こうした限られた分布域に絶滅危惧種と固有種が集中することが、生物多様性保全上の重要性を高めています。
歴史
ハミギタン山岳地域は、標高、土壌、気候の組み合わせが異なる生息環境を連続して残し、多様な動植物と島固有の進化を支えてきました。2014年、絶滅危惧種の生息域を含む最重要かつ代表的な自然生息域を対象とする登録基準(x)で世界遺産に登録されました。
登録基準(vii)〜(x)の自然価値が認められる遺産は自然遺産に分類されます。基準(x)の評価では、IUCNレッドリスト、植物多様性センター、固有鳥類エリア、WWFのグローバル200なども参照され、ハミギタンでは固有種と絶滅危惧種の生息域が評価の核心です。
