概要
ハンガリー北部の山地に、17~18世紀から発達した農村景観を残す生きた集落です。泥とわらの壁を石灰で白く仕上げたパローツ様式の木造家屋が並び、火災のたびに伝統的な姿で再建されながら、20世紀の農業革命以前の暮らしを今へ伝えます。
見どころ
白壁と木の回廊のパローツ家屋
泥とわらを混ぜた壁を石灰で白く仕上げ、木の骨組みと回廊、急な屋根を組み合わせます。家が街路へ整然と破風を向ける景観は、パローツの建築技術と共同体の暮らしを目で読める場所です。
暮らしながら受け継ぐ村
教会を中心に120棟余りの家が並び、現在も村民が暮らしています。火災のたびに伝統的な景観のまま再建してきた歩みは、形だけでなく材料、技術、用途を継承する真正性を示します。
地理
ホッローケーはハンガリー北部の山岳地帯にあり、谷筋の一本の道に沿って白壁の家が並びます。住居、教会、菜園、農地、周囲の丘陵が小規模な農村生活のまとまりを保ち、集落だけでなく人と環境の関係を含む文化的景観をつくっています。
歴史
集落は主に17~18世紀に発達し、19世紀以前の農村景観を今日まで伝えます。この地の住民はパローツと呼ばれ、中世にカスピ海沿岸から移住したトルコ系クマン人と関係があるともいわれます。伝統家屋は木を骨組みとし、泥とわらを混ぜた壁を石灰で白く塗るパローツ様式で、通りに面した破風と木の回廊が景観を特徴づけます。
木造家屋は火に弱く、集落は何度も火災で焼失しました。しかし、そのたびに伝統的な材料と姿を尊重して再建され、現在は120棟余りの家屋と教会などが残ります。村民が暮らし続ける「生きた村」であることも重要です。1987年、20世紀の農業革命以前の農村生活を伝える伝統的集落の顕著な見本として世界遺産に登録されました。
