概要
西アフリカのブルキナファソに残る、金の抽出・精錬とサハラ越えの黄金貿易を支えた都市の遺跡群。14〜17世紀に最盛期を迎え、放棄後は多くの建造物が土中に埋もれた。崩れた石壁をもつ10の砦群は、今なお未発掘部分を多く残す。
見どころ
赤土に立つ10の石壁砦
風化した石を積み上げた高い壁と狭い入口が複雑な区画をつくる。地上に姿を見せる10の砦群と、土中に続く未発掘遺構から、往時の都市規模を想像できる。
黄金貿易を支えた精錬の都市
14〜17世紀、ここでは金の抽出と精錬が行われ、その産物がサハラを越える交易へ結び付いた。堅固な都市遺構は、西アフリカの黄金流通を支えた営みを今に伝える。
地理
ブルキナファソの赤土と乾いた植生の中に、崩れた石壁で囲まれた10の砦が点在する。高い壁、狭い入口、埋もれた建造物の基礎が重なり、かつて金の生産と交易を担った都市の空間を伝えている。
遺跡の多くは現在も未発掘である。地上に見える壁だけでなく、土中に眠る構造物を含めた考古学的な広がりが、この遺産の大きな特徴となっている。
歴史
ロロペニでは金の抽出と精錬が盛んに行われ、サハラ砂漠を越える黄金貿易を支えた。14〜17世紀に最盛期を迎えたのち都市は放棄され、建造物の多くが崩壊して土に埋もれた。
2009年、ブルキナファソ初の世界遺産として登録された。登録基準(iii)は、現存する、またはすでに消滅した文化的伝統や文明の存在を伝える独特な証拠を評価する基準であり、石壁の砦群と未発掘遺構が西アフリカの金生産・交易文化を物語る点が認められた。
