概要
ジャワ島中部のサンギランは、ジャワ原人を含む初期人類化石が集中的に発見された人類進化研究の重要遺跡です。ケーニヒスヴァルトらの発掘以降、教材では世界で知られる初期人類化石の約半数にあたる約50体分が出土したとされ、サイ、ゾウ、水牛、シカなどの動物化石も、人類が暮らした約150万年の環境を伝えます。
見どころ
人類化石を年代へ結び付ける地層
露出した堆積層の中で化石の位置を記録することで、その年代と周囲の環境が読み解かれます。頭骨だけでなく、地層・石器・動物化石の関係を見ることがサンギラン理解の鍵です。
ジャワ原人と同時代の動物化石
初期人類の頭骨や顎骨とともに、ゾウの牙、サイ、水牛、シカなどの化石が見つかっています。複数の標本を比べると、太古のジャワに広がった動物相と人類の生活環境が立ち上がります。
地理
インドネシアのジャワ島中部、ソロの北方に広がる起伏のある地域です。浸食で露出した地層には約150万年に及ぶ堆積の記録が重なり、人類化石、石器、動物化石を同じ年代環境の中で比較できます。単独の記念建造物ではなく、地層と発掘地点を含む広域の考古学的景観が遺産の核心です。
初期人類の化石に加え、サイやゾウの牙、水牛やシカの骨などが多数見つかりました。これらは当時の動物相、河川や草原の環境、人類の活動時期を復元する手がかりになります。
歴史
19世紀末、オランダ人医師ユージン・デュボアがジャワでジャワ原人の化石を発見し、アジアの初期人類研究を大きく進めました。サンギランでは1936~1941年の発掘で最初の人類化石が確認され、ドイツの人類学者グスタフ・ハインリヒ・ラルフ・フォン・ケーニヒスヴァルトらの調査以後、Homo erectusをはじめ多数の化石が出土しました。教材では、世界で発見された初期人類化石の半数にあたる約50体分と説明されています。
1996年、人類進化を理解する上での重要性により世界文化遺産に登録されました。2級教材は登録基準を(ii)(vi)と記しますが、現行UNESCO資料とDBの公式データは(iii)(vi)です。この項目では現行公式値を機械フィールドに保持し、教材表記との差を区別しています。
