概要
バハ・カリフォルニア半島中央部の潟と砂漠・高原からなる自然遺産。オホ・デ・リエブレ潟とサン・イグナシオ潟は世界最大のコククジラ繁殖地で、カリフォルニアアシカ、シロナガスクジラ、ウミガメなど多様な海洋生物も支える。
見どころ
コククジラの母子を育む潟
穏やかな潟はコククジラの繁殖・越冬・子育ての場となる。ここで生まれる個体は世界の全個体数の約半数に上ると考えられ、母子が並んで泳ぐ姿を観察できる。
オホ・デ・リエブレ潟と砂漠の対照
青い水路と砂州、塩性湿地が複雑に入り組み、その背後には乾燥した砂漠と高原が広がる。海洋生物を支える浅い潟と半島の地形を俯瞰できる。
地理
メキシコ西部、バハ・カリフォルニア地域の大半を占めるバハ・カリフォルニア半島中央部に位置する。太平洋沿岸の浅い潟と海域、それを囲む内陸の砂漠・高原地帯が、海と乾燥地の対照的な生態系をつくる。
オホ・デ・リエブレ潟とサン・イグナシオ潟は世界最大のコククジラ繁殖地である。周辺海域にはカリフォルニアアシカ、ゼニガタアザラシ、キタゾウアザラシ、シロナガスクジラが訪れ、絶滅が危惧される4種のウミガメも生息する。
歴史
コククジラは毎年この2つの潟へ回遊し、繁殖・出産・越冬を行う。ここで生まれる個体は世界の全個体数の約半数に上ると考えられ、成長すると北へ移動し、ロシアのウランゲリ島周辺などの餌場を利用する。
コククジラをはじめ多様な海洋動物の重要な生活史を支えることから、1993年に登録基準(x)で世界遺産に登録された。保護区は沿岸の潟だけでなく、内陸の砂漠・高原も含み、海陸をまたぐ生態系を一体として守っている。
