瓶や桶に宿る、火を呼ぶ邪神

ヒザマ

ヒジャマ

空になった桶の底で、何かが息をひそめている。伏せておかなかった一晩の油断が、屋根まで火の海にする。

ヒザマ figure art

Danger and Rarity

B
戦闘力

条件がそろえば、人の命にも関わる。

B
敵対性

縄張りや禁忌に触れた者を積極的に襲う。

A
稀少性

限られた土地でだけ、まれに語られる。

Overview

ヒザマは、鹿児島県沖永良部島で最も恐れられた邪神。胡麻塩色の羽と赤い頬を持つ鶏の姿をしており、家の空の瓶や桶に宿って火災を引き起こすとされる。家に取り憑いたと言われると、島の人々はユタ(巫女)を招いて追い出しの儀式を行った。似た姿の鶏を飼うことも忌み嫌われたという。

Encounter

ヒザマは、伏せずに放置された空の瓶や桶に、いつの間にか宿るという。器を伏せておくか、常に水を満たしておかなければ、家の中に居着いてしまう。取り憑かれた家では原因不明の火の気が生じ、火災の危険が高まる。島では、これに似た胡麻塩色の鶏を飼うことさえ避けられた。

Lore

ヒザマは鹿児島県奄美群島の沖永良部島に伝わる魔鳥で、島では邪神として語られてきた。民俗研究者・恵原義盛による奄美の民俗研究では、ヒザマに「火玉」の字を当て、鳥ではなく火の玉そのものとする解釈も示されている。鶏の夜鳴きを火事の前兆とする俗信は全国各地にも見られる。

Traits

ヒザマは鶏に似た姿で、空の瓶や桶を住処として選ぶ。器が伏せられておらず、水も入っていなければ、そこに潜んで家に居着き、やがて火種を呼び込む力を発揮する。一度取り憑くと、住人だけの手には負えず、ユタを招いて祓いの儀式を行わなければ離れないという。

ヒザマ cover image