山里を騒がせた、謎の類人猿

ヒバゴン

熊笹の間から、人よりも大きな頭がのぞく。目が合った一瞬のあと、音もなく森へ溶けて消える。追った者は誰も、その先を見ていない。

ヒバゴン figure art

Danger and Rarity

D
戦闘力

直接人を害する力は伝えられていない。

D
敵対性

人への害意はなく、時に福さえもたらす。

A
稀少性

限られた土地でだけ、まれに語られる。

Overview

ヒバゴンは、昭和45年(1970年)ごろから広島県比婆郡西城町(現・庄原市)の山中で相次いで目撃された、正体不明の類人猿型生物。身長150〜160センチ、全身毛に覆われ、顔は逆三角形で人間にも猿にも似ていないとされる。全国的な話題となり、地元役場には対策の相談係まで置かれた。

Encounter

ヒバゴンは、比婆山系の山林や畑のあぜ道で、農作業や山仕事の最中にふと出くわす形で目撃されている。物音に振り返ると熊笹の間から巨大な頭をのぞかせていた、あぜ道を歩いてくる人影に声をかけたら人間ではなかった、といった証言が多い。目撃は昭和45年から数年の間に集中し、その後は途絶えた。

Lore

ヒバゴンの名は、1970年(昭和45年)の目撃を同年8月26日付の中国新聞が「比婆山山ろくで“類人猿”騒ぎ」の見出しで報じたことに由来する。翌1971年4月には西城町役場に「類人猿相談係」が置かれたが、1975年3月に町は「ヒバゴン騒動終息宣言」を出してこの係を廃止した。正体はツキノワグマやニホンザルの誤認など諸説あるが特定されていない。

Traits

ヒバゴンは全身を毛で覆われた大柄な体躯を持ち、二足で山中を移動する。人前に姿を見せてもすぐに立ち去り、人を襲った、家畜を害したという記録はない。物音や気配だけを残して森の奥へ消えるため、目撃者はその正体を確かめられないままである。人の生活圏の際まで下りてくることはあっても、深入りはしないという。

ヒバゴン cover image