利根川の川辺で釣り人を脅かす怪火

利根川の火の玉

光は追ってこない。追ってくるのは、逃げた自分の足音だけだ。

利根川の火の玉 figure art

Danger and Rarity

D
戦闘力

直接人を害する力は伝えられていない。

C
敵対性

脅かし惑わせはするが、深追いはしない。

A
稀少性

限られた土地でだけ、まれに語られる。

Overview

怪音を立てて飛ぶ。釣り人の背後などに現れ、恐怖で逃げ出させる。

Encounter

利根川沿いで夜釣りをしていると、背後で不意にヒュー、ビューという音が聞こえ、振り向いた先に直径三十センチほどの火の玉がふわふわと浮かんでいる。仲間内で同時に目撃されることが多く、複数人が同じ音を聞いたと証言するため、見間違いでは片付けにくい怪異とされる。

Lore

原因不明の火が宙に浮かぶ怪異は「怪火」「鬼火」などと呼ばれ、死者の霊や妖怪の仕業とする伝承が日本各地に伝わる。雨の夜や水辺、墓地などの陰湿な場所に多く現れるとされ、利根川沿いで釣り人たちが遭遇したというこの火の玉も、そうした水辺の怪火伝承に連なる一例といえる。

Traits

体を持たず、音と光だけで自らの気配を示す。人に触れたり実際に危害を加えたりした記録はなく、恐怖で人を追い払うことに終始するようだ。取り残された釣り竿や荷物には翌朝戻ってみても手を付けられた様子がなく、目的は脅かすことそのものにあるとみられている。

利根川の火の玉 cover image