旅人の道を惑わす、灯籠に宿った妖怪

化け灯籠

灯りは道しるべのはずだった。だが霧の切れ間、同じ灯籠がもう一つ並んで揺れて見えたその時、あなたはもう、自分がどちらの道を歩いてきたのかさえ分からなくなっている。

化け灯籠 figure art

Danger and Rarity

D
戦闘力

直接人を害する力は伝えられていない。

C
敵対性

脅かし惑わせはするが、深追いはしない。

B
稀少性

各地に類話はあるが、遭うには条件がいる。

Overview

日光の山中に現れ人を迷わせる。正体は古い灯籠の精。日光の二荒山神社には刀傷の残る実物が現存する。

Encounter

参詣に訪れた人が山中の分かれ道の一方へ進んだつもりが、いつまでも戻る道が見当たらなくなる。あたりの物が二つに重なって見え出したら、化け灯籠に取り憑かれた兆しだという。

Lore

その正体とされる灯籠の実物は、二荒山神社の神苑に伝わる正応5年(1292年)奉納の唐銅灯籠である。江戸時代、夜間警護の武士たちが灯りを亡霊の炎と見誤り幾度も刀で斬りつけたといい、70数か所の刀傷が今も刻まれている。

Traits

化け灯籠は道を二股に見せかけ、あたりの物まで二重にだぶらせて方向感覚を狂わせる。慌てず心を落ち着けて大地をしっかり踏みしめながら進めば、幻惑を振り切れるという。何百年もの歳月を経た古い灯籠ほど精を宿しやすいとされる。

化け灯籠 cover image