夜道で丸坊主にされる化け狸

坊主狸

橋を渡り終える頃には、月明かりに頭がやけに眩しい。手で触れて初めて気づく、坊主頭にされていたことに。狸の仕業だと知っていても、剃られる瞬間を見た者は誰もいない。

坊主狸 figure art

Danger and Rarity

C
戦闘力

驚かせ、転ばせる程度。命までは取らない。

C
敵対性

脅かし惑わせはするが、深追いはしない。

B
稀少性

各地に類話はあるが、遭うには条件がいる。

Overview

坊主狸は、徳島県美馬郡つるぎ町(旧・半田町)の坊主橋のたもとに出没し、夜に通りかかった人の頭をいつの間にか丸坊主に剃ってしまう狸。同種の怪異は各地に伝わり、狐や貉の仕業とされる例も多い。

Encounter

遭遇するのは夜、橋のたもとに茂る藪の周辺。橋を渡ろうとうろついていると、いつの間にか髪を剃られ、坊主頭にされてしまうという。人をだますのが巧みで、どれほど用心していても、気づいた時にはもう手遅れになっている。

Lore

この橋の周辺では、夜うろつくと頭を坊主に剃られると伝えられ、土地の人はこれを坊主狸の仕業とした。同様の怪異は各地にもあり、群馬県高崎市倉賀野町の養報寺近くでは貉が、岡山県岡山市の半田山では狐が、それぞれ人を坊主頭にすると語られている。

Traits

坊主狸は人を化かす手管に長け、夜道をうろつく者に気取られぬまま近づいて、髪を剃り落とし坊主頭に仕立ててしまう。剃られた本人はいつ、どうやって剃られたのかさえ気づかない。命を奪うことはなく、驚かせ恥をかかせる悪戯が本分で、抵抗しても逃れるのは難しいとされる。

坊主狸 cover image