日本最大の大怨霊、讃岐白峰の大魔王
崇徳院(白峰)
崇徳天皇 / 崇徳上皇 / 白峯大権現 / 讃岐院
写経は炎に投げ返され、帝の祈りは呪いへと変わった。『我、日本国の大魔縁となり、皇を取って民となさん』——白峰の風は、いまも爪と髪を伸ばしつづける影の声を運ぶ。
Overview
崇徳院は、保元の乱に敗れて讃岐に流され、白峰で没した崇徳上皇の御霊。写経を朝廷に拒まれた恨みから、生きながら魔道に落ち、日本国の大魔縁になると誓ったと伝わる。死後は都に災いをもたらす怨霊として畏れられ、菅原道真・平将門と並ぶ日本三大怨霊の一柱に数えられる。
Encounter
その気配が満ちるのは、讃岐・白峰の陵。荒れた御陵を訪れた者の前に、爪も髪も伸び放題の異形と化した上皇の霊が現れ、世の乱れはみな我が業だと語ったと『雨月物語』は伝える。山には天狗の首領・相模坊が付き従って御霊を守り、うかつに近づく者を戒めたという。
Lore
配流先で崩御した崇徳院が、五部大乗経の写本を朝廷に送り返された恨みから、舌を噛み切って血で「日本国の大魔縁とならん」と書き付けたと伝わる。以後は爪も髪も伸ばして夜叉のごとき姿になったといい、死後に都で相次いだ兵乱や凶事は、その祟りとされた。
Traits
国を揺るがす災厄をもたらす大怨霊で、兵乱・火災・要人の死をも招くとされる。生きながら天狗(魔道)に転じたといい、その怒りは一個人ではなく朝廷と国そのものへ向かう。鎮めるには院号を改め、社を建てて祀るほかなかったと伝えられる。