音もなく心に忍び入り、人を乱心させる見えざる狐

狐憑き

きつねつき

その人はもう、その人ではない。心の奥に居座った小さな狐が、口を借り、手足を借りて笑っている。

狐憑き figure art

Danger and Rarity

B
戦闘力

条件がそろえば、人の命にも関わる。

B
敵対性

縄張りや禁忌に触れた者を積極的に襲う。

C
稀少性

広く知られるが、日常で出遭うことはまれ。

Overview

姿は見えないがイタチ大の皮のよう。人の心を占領し、大食いや乱心させる。薬や武士の威圧で追い出せる。

Encounter

人が急におかしな動作をし、妙なことを口走りはじめたとき、昔の人はこれを「狐が憑いた」と見た。江戸の本所や近郊の千住では、憑かれた者が騒がしく乱れ、踊り狂ってやかましく手がつけられなくなったと伝わる。憑かれた本人は、それと知らぬまま常軌を逸してゆく。

Lore

狐憑きは、狐の霊に取り憑かれて心が錯乱した状態を指した。地方により管狐・飯綱・オサキ・人狐などとも呼ばれ、平安期以降、常ならぬ精神の変調を狐の仕業と解する見方が広まった。最古の例は『日本霊異記』上巻の「狐を妻として子を生ましめし縁」とされる。

Traits

普通の狐と違って姿を見せず、いきなり人に取り憑いてその心を乗っ取る。鼬ほどの大きさで皮ばかりのものといい、代々その家系に憑くとも語られた。追い出すには薬を仕込んだ汁を飲ませる、あるいは武士に本気で斬りかからせるのが効くとされ、狐は正体を見破られると慌てて逃げ去るという。

狐憑き cover image