逆さに立てられ家を軋ませる柱

逆柱

根を天に、梢を地に。木は死してなお向きを違えられ、夜ごと軋みでそれを訴える。

逆柱 figure art

Danger and Rarity

C
戦闘力

驚かせ、転ばせる程度。命までは取らない。

C
敵対性

脅かし惑わせはするが、深追いはしない。

C
稀少性

広く知られるが、日常で出遭うことはまれ。

Overview

逆柱(さかばしら)は、木を本来生えていた向きと上下逆さにして立てた柱、またそこに生じる怪異。逆さに用いられた木は忌み物とされ、夜ごと家鳴りを起こし、家運を衰えさせ、火災など不吉を招くと信じられた。柱そのものが妖と化して声をあげるとも語られる。

Encounter

建て終えた家が、夜になると誰もいないのにぎしり、みしりと鳴り始める。音の出どころをたどると、決まって一本の柱に行き着く。京では梁を打つような音に夫婦が眠りを妨げられ、小田原の商家では祝いの席で柱が絞り出すような声をあげて泣いたと伝わる。

Lore

木を逆さに立てると、木が生き死にを繰り返して苦しみ、家に災いをもたらすという建築の俗信に基づく。一方で日光東照宮の陽明門は、十二本のうち一本だけ渦巻文を逆に刻んだ「魔除けの逆柱」で知られる。「完成した建物は崩れ始める」という考えから、あえて未完成を残して災いを避けたものとされる。

Traits

逆さの柱は、普通の柱のように静かに立つことをせず、軋みや家鳴りとなって己の異常を訴える。住む者の運を吸うように家運を傾け、火の災いを呼び込むという。水木しげるは、逆さの柱から木の葉状の妖が生じ、あるいは柱そのものが化けると解いている。

逆柱 cover image