八つの頭に八つの尾、出雲神話最大の巨蛇

八岐大蛇

八つの峰と八つの谷を跨いでやってくる足音がしたら、酒の支度を急げ。素面のまま相まみえては、朝を迎えられない。

八岐大蛇の立ち絵

危険度・希少度

S
戦闘力

国や町ごと滅ぼしかねない、桁外れの力。

A
敵対性

人と見れば襲いかかる、強い害意を持つ。

S
稀少性

ただ一体、一度きりの怪異として語られる。

概要

頭と尾が八つある巨大な蛇。須佐之男命に退治された際、その尾から天叢雲剣が出てきた。

出現

出雲国肥河(斐伊川)上流の鳥髪の地で、稲田の守り神を祀る老夫婦の元へ毎年一度現れ、八人いた娘を一人ずつ食い尽くしてきた。八年目、最後に残った末娘・櫛名田比売の犠牲が迫ったとき、居合わせた須佐之男命がその前に立ちはだかった。

伝承

須佐之男命による退治譚は『古事記』に記され、『日本書紀』にも異伝として残る。八つの門に強い酒を満たした甕を置いて大蛇を酔わせ、寝入ったところを十拳剣で切り刻んだと語られ、尾から現れた大刀は天照大御神に献上されて三種の神器の一つとなった。

特徴

巨躯は八つの峰と八つの谷にまたがるほどで、背には杉や檜が生い茂って苔むし、目は赤々と輝く。腹は常にただれて血がにじみ、口からは火炎のような毒気を吐く。酒には目がなく、居並ぶ甕の酒を頭ごとに飲み干して前後不覚になるほど酒に弱い一面も持つ。

八岐大蛇のカバー画像
八雲立つ出雲八重垣妻籠みに八重垣作るその八重垣を

古事記