空き家に居着いた、江戸の怪異

化け物屋敷

行灯の灯りの下、ふと隣を見れば、そこにいる女の顔がわずかに伸びていく。この家の主が幾度変わろうと、住み着いた者だけは代替わりしない。

化け物屋敷の立ち絵

危険度・希少度

D
戦闘力

直接人を害する力は伝えられていない。

C
敵対性

脅かし惑わせはするが、深追いはしない。

D
稀少性

夜道や家々で、ごくありふれて語られる。

概要

夜な夜な顔が変化する女が現れたり、いないはずの使用人が掃除をしていたりする古い屋敷。都市部に多かった。

出現

住む者のいなくなった屋敷にいつの間にか棲みつく。放っておかれた家はひとりでに不穏な気配を帯び、妖怪や幽霊がいるとなればその迫力はいっそう増して、鬼気迫るものになったという。

伝承

本多家の後室・円晴院という人物が若い頃に体験した話として、六番町三年坂にあった屋敷の怪異が伝わる。夜中に行灯の明かりで仕事をしていると、そばにいる女の顔が長く短くと変化し、恐ろしい形相に見えてきたという。座敷でひとりでに火が燃えていることもあった。

特徴

この手の怪異は、家の中の見慣れた者にすり替わって現れるのを好む。普段通りの姿でいながら、ふとした瞬間に顔つきや振る舞いだけがわずかに狂う。棲みつかれた屋敷はしまいに人が住めなくなり、家ごと引き払われることもあったという。

化け物屋敷のカバー画像