祈祷も効かぬ、寺の覗き見坊主

大光寺の怪異

便所の戸を、閉め忘れるな。今夜も蚊帳の外で、蒼白い顔がお前を覗いている。

大光寺の怪異の立ち絵

危険度・希少度

D
戦闘力

直接人を害する力は伝えられていない。

C
敵対性

脅かし惑わせはするが、深追いはしない。

S
稀少性

ただ一体、一度きりの怪異として語られる。

概要

書院の便所を開け放しておくと、蚊帳を持ち上げて顔を覗き込みにくる青白い僧の妖怪。

出現

ある公家の祈祷所だった大光寺に、事情あって武士の田竜光雄が籠もることになった夜のことである。書院で蚊帳を吊って寝ていると、何者かがそっと蚊帳を持ち上げ、背の高い、真っ青な顔をした僧が顔をじっと覗き込んでいた。

伝承

田竜が刀を抜いて二度、三度と斬りつけても手応えはなく、翌朝寺の僧に尋ねると「書院の便所を開け放しておくと、かならず夜になって出現するのです」という言い伝えを聞かされた。僧たちがどのような祈祷を行っても、この怪異を鎮める効果はなかったと伝わる。

特徴

正体が何者であるのか、なぜ僧の姿をとって現れるのかは最後まで分からなかったという。人に直接危害を加えることはなく、ただ寝ている者の顔をじっと見つめて去るだけの、正体不明の怪異として語り継がれている。

大光寺の怪異のカバー画像