熊の怨念が屋敷ごと揺さぶる家鳴りの怪

但馬の騒霊

地震かと表に飛び出しても、揺れているのはこの屋敷だけ。床下に眠る熊の恨みが、静かに家を噛んでいる。

但馬の騒霊 figure art

Danger and Rarity

B
戦闘力

条件がそろえば、人の命にも関わる。

B
敵対性

縄張りや禁忌に触れた者を積極的に襲う。

S
稀少性

ただ一体、一度きりの怪異として語られる。

Overview

但馬国(現・兵庫県北部)の屋敷に取り憑いたとされる熊の怨霊。地震のように屋敷だけを揺らし、住む者を祟ったと伝わる。

Encounter

江戸時代、化け物屋敷と噂される空き屋敷に、度胸試しで泊まり込んだ者の前に現れる。夜ふけになると屋敷全体が地震のように震え出すが、表に出てみても他の場所は静かなままで、揺れは屋敷の中だけに限られていたという。

Lore

屋敷だけが揺れる怪異は古来「家鳴り」と呼ばれ、鳥山石燕も『画図百鬼夜行』に「鳴屋」として描いている。但馬のこの屋敷では、昔ここに住んでいた男が熊を捕らえて殺しながら弔わなかったことが祟りの因縁とされ、床下から「刃熊青眼霊位」と記した古い墓標が見つかったと語り継がれてきた。

Traits

住処を奪われ命を絶たれた熊の恨みが、屋敷そのものを震わせる力となって現れる。外の地面は揺れず屋敷だけが軋み続け、雨戸や戸棚まで歯を鳴らすように鳴動する。祟りの因縁を探り当て、墓標に小刀を突き立てて弔わない限り、夜ごとの震動はやむことがない。

但馬の騒霊 cover image