峠道に咲く、人を喰らう椿の妖女

古椿

峠に一本、やけに毒々しく咲く椿がある。花に近づいた羽虫が、二度と出てこないことに気づく者はいない。

古椿 figure art

Danger and Rarity

A
戦闘力

人の命を奪う明確な攻撃手段を持つ。

B
敵対性

縄張りや禁忌に触れた者を積極的に襲う。

S
稀少性

ただ一体、一度きりの怪異として語られる。

Overview

山形の峠道に伝わる、老いた椿の精の妖怪。美しい女に姿を変えて一人歩きの旅人に近づき、正体を見せぬまま命を奪ってしまうという。

Encounter

天明年間、城下町を発った二人の商人が峠道にさしかかったときのこと。連れが目を離した隙に、見知らぬ女がひとりの側へするりと歩み寄り、そのまま寄り添うように歩き出す。

Lore

女は隙を見て商人に息を吹きかけ、たちまち蜂の姿に変えてしまう。事の次第に気づいた頃には、女は毒々しく咲く椿の木の中へ姿を消していたという。古木の精が人を化かす説話は各地に伝わり、この椿もそうした化生木の一つに数えられる。

Traits

峠に一本だけ立つその木は、季節を問わず毒々しいほど鮮やかに花をつけ、土地の者からは近寄りがたい木として避けられている。狙うのは連れと離れて単独になった旅人だけで、一度取り込んだ相手は跡形も残さず、争った気配すら残らないという。

古椿 cover image