呪詛に用いられた、佐保川の大きな髑髏
外法頭
佐保の川原に打ち捨てられた骨には、まだ主の恨みが残っている。名を唱え、髪ひと房を納めれば、それは人ひとりの命を呪い殺す器となる。
Overview
異様に大きい髑髏。称徳天皇を呪うために使われた強力な呪物。高貴な人の頭蓋骨とされる。
Encounter
大和国、平城京と東大寺・春日大社の間を流れる佐保川の川原に、打ち捨てられた髑髏の一つとして紛れていたと伝わる。人目につかぬ川原で、外法(仏法の外にある邪法)を修める者たちが目当てのものを探し歩いたという。
Lore
神護景雲3年(769年)、称徳天皇の側近であった県犬養姉女らは、天皇の髪を盗んで佐保川で得た髑髏に納め、宮中で三度呪詛を唱えたとして告発されたと『続日本紀』に記される。この事件を境に、呪詛に用いる大きな髑髏は外法頭と呼ばれるようになった。
Traits
自らは動かず語らないが、頭が大きく上部が長いほど、また生前の身分が高い者の骨であるほど呪力に優れるとされ、髪や爪など呪う相手の一部と共に祀ることで、遠く離れた者さえ呪い殺す力を宿すという。