娘に通う、赤い冠の偽り者

妖鶏

ようけい

赤い冠のよい男。障子に映る影に、なぜか鶏冠が透けていた。

妖鶏 figure art

Danger and Rarity

B
戦闘力

条件がそろえば、人の命にも関わる。

B
敵対性

縄張りや禁忌に触れた者を積極的に襲う。

A
稀少性

限られた土地でだけ、まれに語られる。

Overview

若い娘のもとへ夜ごと通ってくる、赤い冠をいただき黒い衣をまとった男。娘は次第に正気を失って病みついていくが、その正体は家で飼われている一羽の雄鶏であったという、動物が精となって人に取り憑く怪異である。

Encounter

夜がふけると、どこからともなくその男は娘の部屋に現れる。昼のあいだ娘はぼんやりと腑抜けたようになり、夜ごとの訪れを重ねるほど衰えていく。家人が怪しんで見張れば、男の去った跡には見慣れた雄鶏がいるばかりだったという。

Lore

赤い冠と黒羽をもつ雄鶏が男に化け、娘に通って正気を奪うという筋は、年を経た鳥獣が精となって人に禍する動物妖怪譚の類型に連なる。冠を戴き玄い衣をまとう男の姿は、鶏冠と黒羽をそのまま人に映したものとして語られてきた。

Traits

とり憑かれた娘は魂を吸われるように衰え、夜ごとの通いで病が深まっていく。正体は長く飼われて齢を経た雄鶏が怪と化したもので、これを見つけ出して退治すれば、娘は憑き物が落ちたように正気を取り戻すと伝えられる。

妖鶏 cover image