夜の座敷に湧く、赤ん坊の大群

幽霊赤児

幽霊赤子 / ゆうれいあかご

泣くもの、這うもの、はしゃぐもの――闇に湧いた赤ん坊の群れは、夜通し座敷を騒がせた。害はないと見て取った旅人は、あろうことかその只中で眠りに落ちる。朝、座敷にはもう、一人の赤子もいなかった。

幽霊赤児 figure art

Danger and Rarity

D
戦闘力

直接人を害する力は伝えられていない。

D
敵対性

人への害意はなく、時に福さえもたらす。

A
稀少性

限られた土地でだけ、まれに語られる。

Overview

夜更けの宿の一室に、どこからともなく湧いて現れる赤ん坊の大群。泣き叫び、這いまわり、はしゃいで座敷を埋め尽くすが、人に危害は加えない。夜が明ければ綺麗さっぱり消えている。霊となった赤子たちの集会に、旅人が居合わせたものと解される。

Encounter

旅の宿で眠ろうとした夜半、暗い部屋に小動物のようなものがうごめく気配が立つ。それは次第にはっきりし、数を増していく。意を決して明かりを灯せば、そこにいたのは泣き、這い、はしゃぐ赤ん坊の大群。どこから湧いたとも知れず不気味だが、害を及ぼす様子はまるでない。

Lore

これは、その部屋がたまたま霊と化した赤子たちの集会所に選ばれ、旅人が偶然そこに居合わせたのだと解されている。害こそ及ぼさぬものの、群れなして夜の座敷に湧き、明ければ跡形もなく消えてしまう不気味さから、幽霊の類に数えられてきた怪異である。

Traits

一体一体はごく普通の赤子でしかないが、真っ暗な部屋にいつのまにか湧き、見る間に数を増して大群となる。騒がしく気味は悪いものの、人に手出しをするでも危害を加えるでもない。夜通し座敷を占めても、朝日が差せば申し合わせたように一斉に消え、痕跡すら残さない。

幽霊赤児 cover image