枕を返す、座敷童子の同類

座敷坊主

座敷小僧 / ざしきぼうず

確かに北を枕に眠ったはずが、目覚めれば足が床の間を向いている。坊主頭の何かが、夜ごと寝床を並べ替えているらしい。殺された坊主の祟りか、それとも座敷に居つく童か――名は坊主でも、その手つきは子供じみて、どこか悪気がない。

座敷坊主 figure art

Danger and Rarity

C
戦闘力

驚かせ、転ばせる程度。命までは取らない。

C
敵対性

脅かし惑わせはするが、深追いはしない。

B
稀少性

各地に類話はあるが、遭うには条件がいる。

Overview

天竜川中流の門谷(現・浜松市水窪町)の家に現れるとされる妖怪。夜、寝ている人の位置を変えたり枕を返したりする。泊まった坊主を殺した怨霊とも、座敷童子と同じ家の子供の妖怪ともいわれ、二つの由来が入り混じって語られてきた。

Encounter

夜、この家の座敷で眠っていると、いつのまにか寝ている体の向きが変えられ、あるいは枕がひっくり返されている。出没する座敷は決まっており、そこで横になると、何者かに押さえつけられて眠れないとも伝わる。決まった寝間でだけ怪異の起きる、家憑きの妖である。

Lore

その家に泊まった坊主が殺され、あるいは無事送り出したと見せて途中で待ち伏せて殺され、その怨霊が祟るのだと語られる。一方で佐々木喜善は『遠野のザシキワラシとオシラサマ』に、これを座敷小僧、すなわち五、六歳の子供の妖怪と記し、家に現れる座敷童子の同類だとした。坊主殺しの怨霊譚は別の話が混じったものらしい。

Traits

姿は坊主頭の按摩のようとも、五、六歳ほどの子供ともいわれ、出没する座敷は決まっている。夜、そこに寝た者の体をそっと動かし、時には押さえつけて眠らせない。こうした枕返しは座敷童子の仲間がよくする悪戯で、人をひどく害するものではなく、家に棲みついて寝間を騒がせる、居つきの怪である。

座敷坊主 cover image