陰陽師が意のままに操る、占いと呪殺の精霊
式神
識神 / 式鬼 / 式鬼神 / しきがみ / しきじん
見えぬ者が戸を開け、膳を運び、そして人を呪う。晴明が一条戻橋の下に潜ませた十二の神将は、名を呼ばれるその時まで、橋下の闇でじっと主を待った。
Overview
陰陽道で陰陽師が使役する精霊。識神・鬼神とも呼ぶ。占いや呪殺、屋敷の雑事までこなし、安倍晴明が一条戻橋に住まわせた十二神将が名高い。
Encounter
ふだんは人の目に映らない霊だが、陰陽師が術を行う座では、召しに応じて姿を現す。呼び出されると童子のなりを取り、その顔立ちは鬼のように険しいことが多い。占いの座に立っては、主の下知を待って動きだす。
Lore
式神は陰陽道において陰陽師が使役するとされる霊で、識神・式鬼・鬼神などとも呼ばれる。『式』は『用いる』の意とされ、荒御魂や妖怪変化のような位の低い神を術で操ったものと説明される。淵源は古代中国に興り奈良時代に日本へ伝わった陰陽五行説にある。日本最高の陰陽師とうたわれた安倍晴明は式神使いの名手として語られ、妻が式神を恐れたため、ふだんは十二神将を一条戻橋の下に隠しておき、必要なときだけ屋敷に呼び入れて、戸の開け閉めなど日常の雑事までこなさせたと伝わる。
Traits
召されれば人や鳥獣に自在に化け、意のままに操られて働く。占いを助け、標的に憑いてその肉体を害し、時に呪殺することさえできた。術者は式盤に表示された十二支の守護霊を式神として使い、動物の怨念を利用する蠱毒や犬神も、式神を作る一つの手段だったといわれる。位の高い神ほど御しがたく、格式ある十二神将を操れたのは晴明ほどの者に限られた。