宿直袋を背負う化け狢

袋狢

ふくろむじな

「見えぬ袋の中身を数えるな」——気づけば女は消え、家の財も、袋もろとも夜へ。

袋狢 figure art

Danger and Rarity

C
戦闘力

驚かせ、転ばせる程度。命までは取らない。

C
敵対性

脅かし惑わせはするが、深追いはしない。

S
稀少性

ただ一体、一度きりの怪異として語られる。

Overview

鳥山石燕の画集『百器徒然袋』に描かれた化け狢。宿直袋という大きな袋を背負った女の姿をとる。器物の妖怪を集めた画集にあるため、狢そのものよりも背の袋こそが本体だとみる読み方もある、正体のとらえどころのない妖怪である。

Encounter

夜、旅の女や奉公の女に姿を変えて人の家へ入り込むという。怪しい素振りも見せず幾日も家人のそばに居座り、誰もその正体に気づかないまま日を重ねていく。

Lore

天明4年(1784年)刊の鳥山石燕『百器徒然袋』に収められた妖怪。室町期の百鬼夜行絵巻に見える袋を背負う女官の図を下敷きにし、諺「穴の狢の皮を算う」——見ぬものの価を推し量る愚——を絵に写したものと考えられる。

Traits

気を許した頃合いを見澄まして本性を現すと、夜のうちに家財を大袋へ詰め込み、背負って姿を消してしまう。背の袋は詰めるほどに底知れず、盗み去った財物をいくらでも呑み込むという。

袋狢 cover image