恨みを抱く逆さの女

逆女

井戸をのぞくな。水鏡に映るその顔が——上と下と、どちらが正しいか、わからなくなる。

逆女 figure art

Danger and Rarity

C
戦闘力

驚かせ、転ばせる程度。命までは取らない。

C
敵対性

脅かし惑わせはするが、深追いはしない。

B
稀少性

各地に類話はあるが、遭うには条件がいる。

Overview

逆女(さかおんな)は、逆さまの姿で現れる女の亡霊。逆さまに水へ投げ込まれるなど非業の死を遂げた者が、その恨みを晴らすために、逆しまの姿のまま人前に立つとされる。海辺や井戸など、水辺と結び付けて語られる怪異である。

Encounter

夜、井戸をのぞき込んだ者や、暗い海辺にたたずむ者の前に、髪を垂らした女がすっと立つ。だがその姿は上下が逆さまで、宙から生えるように現れ、逆さの顔がこちらを見据える。声をかけて振り返った顔が逆さだったという、逆さ面の目撃談とも通じている。

Lore

逆さまに投げ込まれ、あるいは水に沈められて殺された女が、そのままの姿で祟るという言い伝えに基づく。井戸には死者や投げ込まれた者の霊が宿るという俗信が各地にあり、逆女もこうした水と女の亡霊をめぐる観念を背景に持つ。逆さの人影という主題は、江戸期の『稲生物怪録』にも見える。

Traits

常には現れず、殺された水辺を離れない。逆さのまま宙に立ち、逆しまの顔で見る者を怯えさせる。直接の害よりも、恨みの姿を突きつけて祟ることに主眼があり、非業の死の記憶が晴れぬ限り、その場に留まり続けるという。

逆女 cover image